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【アパレル品質管理・基礎知識】生地試験の項目

アパレル品質管理は下記の生地試験の項目を把握し、納品しても生地の不良が出ないかどうか判断しなくてはいけません。

〇堅牢度試験

堅牢度試験は生地の色落ち度を確かめる試験です。
堅牢度試験にはいくつかの種類があります。

・摩擦堅牢度

生地をそのまま綿布に摩擦させる乾燥堅牢度と生地を濡らして試験を行う湿潤試験があります。基本的には乾燥試験より、湿潤試験のほうが低い数値になりますが、(低い数値の方が、色落ちしやすい)、まれに逆の結果が出ることもあります。生地によっては濡れていることにより滑りやすくなるからです。

・耐光堅牢度試験

耐光堅牢度は光によって色があせてくる変化を確かめる試験です。
試験では人工的な光を当てて、一部に厚紙を当てて色あせの具合を見ます。

・洗濯堅牢度試験

洗濯による色落ち(変退色)他の製品への色移り(汚染)の試験をします。
衣服は赤、青、黒などの染料で染められています。染色するときに温度と浸ける時間の条件がありますが、この条件の調節がうまくいかないと色落ちすることが、あります。
試験は家庭用の洗濯機を使うのではなく、試験専用の試験機を使用し温度、時間など一定の条件で試験をして、色落ち具合を見ます。

・汗堅牢度試験

汗による色の変化(変退色)と重ね着した場合、他のシャツや下着などに色移りしないか(汚染)を判定します。
試験では実際に人の汗を使用するのは難しいので、人工的に汗を作ります。
それを人工汗液と呼び、酸性(pH:5.5)とアルカリ性(pH:8.0)と2種類の汗を作成します。pHはピーエイチまたはペーハーと呼び、酸性とアルカリ性を示す化学用語です。中性はpH:7です。数値が大きくなるほど、アルカリ性が強くなります。
試験では人工汗液に布を浸し、その後、板に挟み、乾燥機で乾かします。
その後に、布の色の変化を見ます。

・ドライクリーニング堅牢度試験

ドライクリーニングの試験機も他の試験と同様に、ドライクリーニング後の色の変化(変退色)と他のクリーニング物への色移り(汚染)を判定します。
試験では試験布と白い布を試験便に入れます。
クリーニング液は溶剤に洗剤(界面活性剤)と水を加えて作ります。
それぞれの溶剤に対して、洗剤と水を加える条件、洗剤も水も加えない条件があります。
試験機が止まったら、すすぎます。
乾燥させた後、判定します。

〇色泣き試験

濡れた状態での染料が濃色から淡色へ移っていないかの試験です。
これを色が泣くという意味で色泣きといいます。
例えば、トップス部分は白、スカート部分は黒など、2つの布をつなげて縫製したワンピースや、黒地に白の水玉柄など、白い部分に色移りしていないかを見る試験になります。
試験は洗濯(界面活性剤)の液に濃色を下にし、生地の一辺を浸します。
液が下から上に吸い上げられますが、色泣きする生地はここで淡色に色が移ってきます。
色が淡色に移ってきたら、色泣きありと判定されます。

〇混用率試験

混用率試験とは生地に含まれる繊維の割合を調べるものです。
ポリエステル100%など一つの繊維でできている素材もありますが、中にはポリエステ70% ナイロン30%など2種類以上の繊維が組み合わさってできている素材もあります。
この様な繊維の割合を出すのが混用率試験です。
では複数の素材が入っている素材はどのように混用率を出すのでしょうか。
「解除法」、「溶解法」、「顕微鏡法」の3つの方法があります。

・解除法

タテ糸とヨコ糸で異なる糸が入っている場合に、この方法を使用します。
タテ糸とヨコ糸をバラバラにほぐし、それぞれの重さで割合を出します。

・溶解法

例えばタテ糸とヨコにポリエステルと綿が混ざっている場合は綿のみを溶解します。
まず溶解する前に全体の重さを調べ、その後、綿のみ溶解します。
残ったポリエステルの重さを全体から引きます。
この重さから混率を割り出します。

・顕微鏡法

顕微鏡で繊維の本数を数えます。
薬品に対する溶解性が同じ繊維、綿と麻などは顕微鏡を拡大して、繊維の違いを判断し
その本数で割合を出します。

糸の構成によっては上記の2つの方法を組み合わせて検査をすることもあります。
例えば、ヨコ糸が綿のみ、タテ糸がポリエステルと綿が混合されている場合、タテ糸とヨコ糸をほどき、タテ糸を溶解し、綿70%、ポリエステル30%と混用率を出します。

〇引張強さ

織物の繊維に対して、タテやヨコからで引っ張り力を加え、どの程度の力まで耐えられるかを評価する試験です。
試験の方法はいくつかありますが、一般的によく使用されるのは、生地の先端と先端を機械で挟み引っ張り、一定の速度で引っ張ります。このときに破断したときの強さを測定します。

〇破裂強さ試験

破裂強さ試験はニットなど編地の破裂による強度を測定する試験になります。
繊維製品は着用すると引張りや圧縮など外的圧力を受けます。
その際にどれくらいの力に耐えられるか判定するのが破裂強さ試験になります。
ニットなど着ようとしたときにわきの下やネック部分が裂けてしまったことはないでしょうか。これは編地の物理的な強度が低いため、裂けてしまったのです。
この試験には専用の試験機を使用します。編地を土台に留め、中に風船のようなゴム膜を入れ膨らませていきます。編地が破裂したときの圧力の数値で試験結果が出ます。

〇ピリング試験

ピリングとはニットなどによくできる毛玉ができた状態のことです。
毛玉が起きる原因は着用したときや洗濯中の他の製品との摩擦によって起こります。
あとは摩擦によって繊維の表面が毛羽立ち、その毛羽立ち同士が絡み合い毛玉ができる場合もあります。
試験はゴム管に繊維を巻き付け、それを箱の中に4本入れ、箱を5~10時間回転させます。
箱に中はコルクでできており、また他のゴム管に巻き付けた繊維と摩擦が生じピリングを発生させ、どれくらいピリングが発生するかを測定します。

〇スナッグ

生地が偶発的に引っかかりによって、繊維や糸が飛び出し引き連れを起こすことをスナッグといいます。
試験方法はいくつかありますが、多いのは筒に生地を巻き付け、縫い付けます。
その上にゴルフボール大くらいの球体にスパイク(とげ)の付いたボールをランダムに当てていきます。
生地の表面の引っかかり具合を見て試験結果を出します。

〇寸法変化率

洗濯機やドライクリーニングによって製品がどのくらい収縮するかを計測します。
検査方法にはいくつか種類があります。

・家庭洗濯機法

水洗いできる製品は家庭の洗濯機と近い条件で、洗濯し製品の収縮を計測します。

・ドライクリーニング法

水洗いができない製品はクリーニング店にてドライクリーニングしますが、その際に使用する界面活性剤などの洗濯液に対する寸法変化率を測定する試験です。

・プレス法

プレス法は縫製の最終工程の仕上げやクリーニングの目的でよく使用されますが、その際受ける熱や蒸気による変化を測定する試験です。

 


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