アパレル業界に携わりたい人の中でも、特にデザイナー志望の方は多いのではないでしょうか?
現状、アパレル業界で働いている。働いていない。に関わらず、デザイナーに転職を考えている方に向けてお答えしたいと思います。
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◎デザイナーとして働くために必要な資格はありますか?
基本的にデザイナーとして働くために必要な資格はありません。
資格よりも見られるのは経験や経歴、スキルなどです。
服飾の専門学校や美大を出ていなくてもデザイナーにはなれますが、企業に属するには専門学校や美大を出ていた方がなりやすいのは事実です。
転職の場合、
- どんな経歴?(行っていた学校、勤めていた会社、携わったブランド など)
- どんなスキルがある?(指示書作成力、パターンの知識、 グラフィック作成力 など)
が主に注目されるポイントになります。
◎OEMデザイナーとして働くには特にどのようなスキルや知識があると良いですか?
OEMデザイナーは、客先のブランド側のイメージや意向を形にしていく仕事です。
まず、OEMデザイナーに求められる必須条件は
- 絵型が描ける
- 指示書作成の能力
- 素材の知識
です。
その他に持っていた方が優遇されるスキルとしては
- グラフィックの作成能力
- パターンの知識
- 語学力(英語、中国語
などです。
特にグラフィックは出来た方が良いので出来ない方はIllustratorというソフトから少しずつ出来るようにしておくと良いでしょう。
また、語学は必須ではありませんが、最近はASEAN生産も多くなっており、英語で指示書が書けると一つのスキルとして有効です。
◎OEMデザイナーとODMデザイナーの違いは何ですか?
OEMデザイナーとODMデザイナーとでは基本的に求められることは同じですが、大きく違うのは、
ODMは「Original Design Manufacturing 」の略であることからも分かるように、ブランド側よりデザイン提案~商品生産までを求められます。
ODM としてデザイン・企画から外注に依頼することで、ブランド側ではデザインや企画を考える手間が省けたり、社外からもデザインを提案してもらうことでデザインの幅が持てたり、情報を取れるメリットがあるためです。
逆に、OEMデザイナーの場合は提案から依頼されることはほとんどなく、提案が必要な場合でもブランド側からある程度のイメージが出てくることがほとんどなため、デザインの提案力はさほど求められません。
◎OEMデザイナーとして転職をした後はどんなことを身に着けると良いですか?
OEMデザイナーの場合は 「委託されたデザインを形にする」ことが一番重要な仕事です。
転職後は、入った会社が提携している工場や生地屋さんのことをよく知ることです。
例えば、
- どんなアイテムが得意か?
- どんな加工ができるか?
- どのくらいのリードタイムで商品ができるか?
- どんなデザインがどのくらいの値段でできるか?
や
- どんな素材が得意か?
- 新しい素材やコストメリットのある素材を持っているか?
- どのくらいのリードタイムで生地ができるか?
などです。
客先の要望を形にするために自分の所属する会社の背景の強味と弱味を知ることは必須になりますので、入社したらこちらの知識をつけましょう。