アパレルの生産管理とは、商品の発注~納品、納品後のアフターケアまで一連の業務全てを行います。商品を決めれらた期日に納品するまで全ての業務に携わるお仕事です。生産管理とは目立ちにくい仕事かもしれませんが、とても重要な職種であり、なくてはならないお仕事です。
Table of Contents
生産管理業務の流れとはどのような事でしょうか。
分かりやすく一連の流れを記載していきます。
- 工場の決定
工場によって得意不得意がありますのでオーダーされた商品によって工場の選定を行います。 - 原価調整
製品ごとの生地代・付属代・工賃等を算出し原価を割り出します。
損益に関わってくる事なのでとても重要な調整です。 - 商品の発注
品番ごとにカラー・サイズによって発注数量が決まります。 - 原料(生地・付属等)の手配・検査依頼の手配
1着辺りに必要な原料を計算し、発注数分の手配を行います。
平行して生地・付属の検査を公的機関(生地の検査機関)に出す事が多いです。 - 資材の発注(洗濯ネーム・下げ札等)
検査の結果によって必要な情報を下げ札等に印字します。
消費者が分かり易いような表示を求められます。間違いができないので何度も確認作業して進める業務です。 - 検品・検針
完成した商品を検品会社に入れて正しい商品に上がっているかの検品を行います。
異物混入や縫製不良、汚れ等が無いよう、検品を行ってからお客先へ納品となります。 - 日本国内(国外)への輸入業務(輸出業務)
商品が上がったら国内(国外)への輸入(輸出)の通関手続き等を行います。
輸入(輸出)がスムーズに行えるよう、出荷書類等の事前準備が必要です。
仕事をするにあたり特に気を付けている事はありますか。
常に納期・品質に問題がないか確認を取りつつ、問題が起きた場合は速やかに対応していきます。いくつもの商品を平行して生産管理を行う為、細かな調整や取引先とこまめにコミュニケーションを取っておく事も大切です。仕事以外の世間話なども大切です。
仕事にトラブルはつきものですがいかに最小限に回避できるか日頃から業務を進めていくことがポイントになります。まずは製品工程を覚えていくことがとても重要な事だと思います。
機械的に事務作業を進めていくと間違いを通り越して大変な損害を受けてしまう場合もありえます。一つ一つの工程をしっかりとチェックして何がゴールなのかを把握し、裏方として細かなチェックしていくことが生産管理にとって非常に大事な作業になります。
商品納品後に発生する仕事はあるのでしょうか。
商品納品後に発生する仕事として、主にお客様からの修理の対応等があります。
他に下げ札や付属品(ボタンやチャーム等)の紛失依頼にも対応する事もあります。
製品に不具合やクレームがでてしまった場合、まずは購入していただいたお客様にフォローして対応することが先決です。その後、仕入先や工場の担当者と原因を追究し、同様の事が起きないよう綿密な改善策を作成していくような流れになります。