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アパレル業界とサスティナブルの問題

アパレル業界とサスティナブルの問題

サスティナブルという言葉は最近は大分浸透してきたので皆さんも聞いたことはあるのではないでしょうか?今回はアパレル業界とサスティナブルについてお話します。

サスティナブル(Sustainable)って何?

とは言っても、サスティナブルは聞いたことあるけど、いったい何?って人も多いと思うので、
まずはサスティナブルの意味から解説します。

サスティナブル(Sustainable)
「持続可能な」「持続できる」「支持できる」「耐えられる」という意味。

主に自然にある資源を長い期間維持し、環境に負荷をかけないように配慮して利用していことです。

最近ではサスティナブルファッションも話題となっていて、サスティナブルファッションとは

・天然素材やリサイクル素材を使用した服
・人種やジェンダーに配慮したデザイン

のことを指します。


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アパレル業界におけるサスティナブル問題とは?

30年前と今とでビジネスのトレンドが変わっているように、今後またトレンドが変わると言われています。
現状の世界のTOP企業はGAFAMに見られるように、IT系企業がトレンドですが、
今後のビジネスのトレンドはエコビジネスになると言われています。
それだけ世の中でエコへの関心が高まっているだけではなく、取り組んでいかなくてはならない状況となって来ているのです。

その中でもとりわけ引き合いに出されるのがアパレル業界におけるサスティナブルの問題です。

何が問題なのかというと

1)大量生産における売れ残りの大量廃棄
2)有限な資源の使用

この2つの問題が大きいと思います。


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大量生産における売れ残りの大量廃棄について

アパレル業界に限らず、物づくりの世界では当たり前のことですが、物は沢山生産した方が安く作れます。
更に、服で言うと30年以上前は日本での生産が多かったのに対し、コスト削減で20年ほど前から中国生産が主流になり、
最近では大量生産だとASEAN生産も珍しくなくなりました。

日本で生産するのはロットがそれほど必要なくても、中国で作ればロットは必要ですが安く作成できます。
更に、ASEANで作成するともっとロットが必要ですが更に安く生産し仕入れができるということです。

そのため、各アパレルブランドでは価格競争ゆえに大量に服を生産することが普通となり、
売れ残れば在庫処分するという図式になってしまっている現状です。

在庫廃棄をするのは勿体ないと思われるかもしれませんが、廃棄せざる負えない理由があるんです。
それは、各企業が持つ倉庫の倉庫代がかかるという問題です。
倉庫代を支払うコストが大きくなると経費も嵩みます。
そのため 在庫処分としてセールをして売ってそれでも残った商品は処分されることになるのです。

これは、今年の感染症の影響で更に顕著な問題となった問題です。

多くのアパレル企業が不振な上に感染症の影響で服が売れずに更に在庫が増えたのは確実です。
売れ残りを来年の春に再販する企業もありますが、デザインによっては来年に再販が厳しい場合もあるので深刻な問題です。

倉庫代や在庫処分のことを考えるとコストだけに捕らわれず、適正な量を適正な値段で売れる商品だけを作れば解決になりそうですが、
国民の所得は減っていたり、コロナの影響で買い控えがされている中で全てのブランドで可能ではないですし、厳しい現実ですね。


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有限な資源の使用について

世の中の資源は有限です
それなのに、大量生産で多くの資源を使用し大量廃棄を行っている本末転倒な事実は大問題です。

最近、アパレル業界でサスティナブルというと

・リサイクルポリエステル
・リサイクルウール

等のリサイクル素材の使用が注目されていて多くの企業で使用されてきています。

H&Mでは100%循環型のファッションを目指す継続的な取り組みとしてリサイクル素材で作成した商品が多く販売されています。
ZARAでもリサイクルポリエステルが使われていて使用している商品にはリサイクルポリエステル使用の下げ札が付けられていますし、
UNIQLOもUNIQLO Uのラインでリサイクルダウンの商品が販売されました。

このようにリサイクル素材の使用は大手のSPAブランドやスポーツ゚・アウトドアブランドを中心に
既に当たり前のことの様に取り組みがされています。
また、それが環境に配慮しているブランドだというアピールにもなっています。

リサイクルポリエステルは普通のポリエステルに比べると生地値が上がるため、現状は簡単に使用できない企業もあると思いますが、
今後環境のことを考えるとポリエステル=リサイクルポリエステルがスタンダードになる時代が近いうちに来るでしょう。

終わりに

今回はアパレル業界におけるサスティナブル問題についてお届けしました。
今後、洋服を企画・生産する側もより環境に配慮して、目先のコストだけに捕らわれず適正な数量を適正な値段で生産するよう、
バランスがより重要となってきますね。

洋服は贅沢品ともいわれますが、衣・食・住といわれるように無くてはならない物です。
今後、人間と地球が共存していくためにはリサイクル素材の使用だけではなく、
解決に対する 新たなアイディアが今後重要なポイントになると思います。


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