アパレル関係の仕事を考えている方には職務経歴書に何をどう書けば良いのかわからない。というお悩みをお持ちの方が多いです。
履歴書だけの情報だと情報が浅いため、職務経歴を記載をきちんと入力している人の方が印象が良く、情報量もあるため書類選考の合格率が高いです。
また、職務経歴書があった方が自分のこともアピールできるのでスムーズです。
採用に近づく職務経歴書の書き方をマスターしましょう。
Table of Contents
アパレルの採用担当者が職務経歴書で重視するポイント
まず職務経歴書で採用担当者がどんな点を重視するのか気になりますよね?
ここでは職務経歴書で重視するポイントをお伝えします。
社会人としてのビジネスマナーが適正か
書類選考は、職務経歴書や履歴書のみで行います。
*アパレルデザイナーの場合はポートフォリオもあります。
その為、適正な日本語を使用し丁寧に記載された書類かどうかで、社会人としてのマナーがあるかがチェックされます。
必須項目をしっかり記載することはもちろん、任意項目であっても職務経歴書は記載し提出することをおすすめします。
どんな経験・職歴があるか
アパレルブランドにはさまざまなテイストがあります。
その中でどんなブランドに携わって、どんなお仕事をしてきたかを見ています。
できるだけ、今のブランドのテイストやターゲット層に近い経歴のある人を採用したいというのが担当者の心理です。
しかし、仮に同様の職歴がなくても他にアピールできるポイントがあればしっかりアピールをしましょう。
数字に対する意識があるか
経歴などを記載する際に数字を用いた表現をされている方が採用側も判断がしやすいです。
- どれくらいの規模の仕事
- どれくらいの型数
- どれくらいの売上げ
- 売上げを取るためにした工夫
など、といったように数字を用いて記載をした方が
- 数字に対して意識のある人
- 数字に対して責任感がある人
であることが伝わりやすく、アピールできるポイントですので記載をしていきましょう。
マネジメント力
アパレルのお仕事はチームでやるお仕事が中心です。
そのため、自分に役職がついていないとしてもチームや工場、仕入れ先、取引先とのやりとりで
- 納期やスケジュール管理
- 企画がスムーズに行くために工夫したこと
- チームのスタッフのモチベーション管理
などのマネジメント力は即戦力としても大きなアピールポイントとなります。
アパレルの職務経歴書は手書きoパソコン?
では、職務経歴書は手書きとパソコンで書くのとどちらの方が良いのでしょうか?
手書きかパソコンかは決まりはありません。
しかし、昔は手書きがスタンダードでしたが、最近はPCで作成する場合が殆どなのとパソコンで作成する方がメリットが多いです。
メリット1 ミスの修正が簡単
ミスをしてしまったとしてもパソコンであればデータの修正が簡単ですが、手書きだと1から書き直しが必要です。
履歴書と比べ、職務経歴書は文章量も多くなるため、間違えてしまったときのダメージは大きいです。
ミスをしても書き直しが効くのは最大のメリットです。
メリット2 レイアウト調整やアレンジが簡単
職務経歴書は、A4用紙2~3枚程度が適切な情報量になります。
この中に収めるために手書きだとレイアウト調整が難しいですが、パソコンだと調整が簡単なのも便利なポイントです。
文章やフォント、改行、行間の調整やレイアウト変更などは自由自在なため、手書きよりも読みやすい職務経歴書を作成できるのと、作成のハードルも下がります。
メリット3 データが残る
データが残るのも良い点です。
志望企業ごとに職務経歴書を作成することになりますが、手書きの職務経歴書は複製が難しいので作成にその分時間もかかりますし、一度企業に提出してしまったら手元には残りません。
しかし、パソコンで作成すれば基本の職務経歴のデータは残るので、あとは企業ごとにカスタマイズするだけでOKなため時短になります。
また、再度転職活動をする際にも一度作成した職務経歴書に新しい情報を足すだけなのでとても簡単です。
メリットの多い、パソコンでの作成ですが、一方で注意点もあります。
その注意点を紹介します。
注意点1 誤字脱字をしやすい
パソコンでの入力は予測変換での気づかぬうちのうっかり変換ミスや誤字脱字も起きやすいです。
また、
- 思いのままに書くとまとまりのない文章になる
- である調、ですます調が混在
- 英数字などの「半角全角がバラバラ」
ということも起きやすいです。
ワードなど文章作成ソフトで作成する場合には「文章校正」機能がありますので、必ずチェックを行なったり、後で声を出して読んでみることでしっかり確認を行い誤字脱字を防ぎましょう。
注意点2 詰め込みすぎている
ある程度レイアウトが自由に配置できたり、文字サイズの調整が可能な反面、内容を詰め込みがちです。
詰め込むことで読みずらさを感じさせる原因にもなり、職務経歴書が3枚を超えるボリュームは、多すぎると感じられて印象が悪くなります。
相手が見やすい文字量と情報量を意識して書くことも相手への配慮です。
アパレルの職務経歴書を書くときのコツ
実際に職務経歴書を書くに当たって何を意識して書けば良いのかわからないですよね。
ここでは書くべきポイントを3つお伝えします。
1)今まで関わった具体的な業務内容
今までの経歴を時系列で記載した上で、それぞれの仕事に対して
- どんな立場
- どんな内容
の仕事をしてきたのかを具体的に記載しましょう。
具体的に商売の規模や店舗の規模、マネジメントしたスタッフなどがいれば、数字で記載することでイメージが湧きやすくなります。
2)数字に基づいた実績
万人が見て、すぐに分かる実績というのが数字に基づいた実績です。具体的に数字で表せる実績を記載しましょう。
-
例)
・年間売上げ目標5000万円 (予算比:95%、対前年比:120%)
・1ヶ月に平均20型の商品企画・指示書作成
・〇〇ブランドの商品のうち、自社の商品シェア率50%以上を1年KEEP
・オーダー0の状態から月間平均5型のオーダーを取得
など
数字で表現することで、自分の経験を元に売上げ目標に対する意識の高さもアピール可能です。
もし、目標達成をしていない場合や数字で表せる実績がない場合も正直に記載をし、その原因や達成に向けて取り組んだことを記載することで、売上に対する意識を伝えましょう。
3)行なった取り組みやエピソード
数字で表せる実績に合わせて、取り組んだことやエピソードがあれば記載しましょう。
-
例)
・オーダー取得のためお客様のニーズをいち早くキャッチできるようコミュニケーションを取ることを意識した。
・毎週新しい企画提案を欠かせずに行なった。
・天候に合わせてディスプレイを工夫し、売上達成に貢献
・来店につながるようにお客様へ公式LINEの送信を月◯回実施
など
アパレルの実績がない人がアピールすべきポイント
職務経歴書には実績を書いた方が良いですが、とは言っても
- アパレル経験が浅い(第二新卒など)
- 別業種からの転職
などでアピールできるような実績がないという人もいらっしゃるでしょう。
このように実績が少ない場合は、
- 今までの仕事で取り組んだ努力や工夫、姿勢
- 就きたい職業にも役に立ちそうな過去経験からの実績
を記載しましょう。
例えば、店舗スタッフからデザイナーを目指す場合は
- 店舗レイアウトを組み直したところ売上げ◯%UPに貢献
- トレンドや天候に合わせて商品訴求を行なったことで月間売上げ〇〇万円達成
などできれば数字を用いた内容をフックに、店舗スタッフを経験したことで
「顧客ニーズを理解し、意識した企画ができると自負しています。」
というように就きたい業種につなげるような自分の強みを入れることで、別業種でもアピールすることができます。
今までの経験から就きたい職業にも活かせてアピールできることは何か掘り下げてみましょう。
もし、それが自分でわからない場合は元同僚など自分の仕事を知っている人にヒアリングをしてみることも一つの手です。
アパレルの職務経歴書における自己PRの書き方
職務経歴書には自己PRが重要ですが、いざ自己PRを書くとなると、
- 何を書いたらいいかわからない
- 志望動機と何が違うのか分からない
という理由で手が止まってしまって進まないって人も多いのではないでしょうか?
自己PRを作成する際は、アパレルに限らずどの業界でも
- 企業リサーチ
- 自己分析
の2つをまずすることが重要です。
企業リサーチ
企業やブランドはそれぞれの企業理念やコンセプトに沿って、商品企画や採用活動をしているため、まずは応募先の企業やブランドについて知ることが重要且つ効果的です。
具体的にどのような点をリサーチするかというと、
- 他ブランドとの違いやいい点をリストUPする
- 客層の特徴を把握する
を行って理解を深めましょう。
・ブランドの志望理由を明確にする
「なぜそのブランドが良いのか」を明確にします。
「そのブランドの服が好き」という理由は大事ですが、面接時にアピールするにはそれだけでは不十分です。
例えば、
- 企業の理念
- ブランドのコンセプト
- 企業やブランドの取り組み
- 店舗に訪れて体験・感じたこと
- そのブランドの服を着て体感したこと
などを記載します。
HPの情報を確認することはもちろんですが、実際に体験した内容や感じた内容が入っていると説得力があります。
・客層の特徴を把握する
ブランドとして服を企画し売るには、
- どんなターゲット層に対してアプローチ
- 実際どんな客層が勝ってくれているのか
- ターゲットに響く商品はどんなものなのか
- ターゲットはどんな思考なのか
などを理解する必要があります。
そのターゲット理解をしなければ、ヒット商品の企画もできなければ適正なターゲットに売ることができません。
また、ブランド理解をした上でターゲットに対して
- どのような商品を届けたいのか
- どんなブランドづくりをしたいのか
という思いを入れることも重要視する点です。
そのためにも客層の理解をしましょう。
・ブランドの良い点をリストUPする
希望するブランドだけでなく、他ブランドも合わせてリサーチをすることで、希望ブランドの良い点や強みが見えてきます。
ブランド担当者も、他ブランドとの比較が気になっていますし、他のブランドではなく、なぜこのブランドなのかを気にしています。
他ブランドとの比較によって明らかになった強みや魅力は、説得力につながるため、好印象を与えることができるでしょう。
自己分析
企業理解が深まったら、自己分析を行いましょう。
前職での経験などを振り返り、自己PRになりそうなエピソードを探します。
例えば、
- 月20型以上のオーダーをとるためチームで力を合わせて企画提案を行った
- 接客したお客様から感謝のメッセージを頂いた
など、自身のセールスポイントを洗い出していきます。
企業リサーチと自己分析を踏まえて、企業が求める人物像がどんな人物なのかを分析した上で、自分がどのように貢献できるかを記載しましょう。
志望動機と自己PRの違いとは?
志望動機と自己PRの違いがわからない・・・
という方も多いと思いますが、この2つには違いがあります。
・志望動機
企業理解の度合いや入社意欲の高さを見極める項目。
→志望理由や入社後に実現したいことのアピール
・自己PR
これまでの経験や実績から人間性や強み、スキルを判断する項目。
→自分の強みや仕事へのこだわり、成果に対するアピール
志望動機と自己PRに一貫性がないと「うちの企業やブランドについて理解していない」と思われてしまい兼ねませんので、自己PRは志望動機とのつながりを意識することが重要です。
アパレルの職務経歴書で使える例文&テンプレ
では、実際に職務経歴書を書いてみましょう。
まずは、職務経歴書作成において押さえておくべきチェックリストを紹介します。
記入必須項目のチェックリスト
-
<アパレルデザイナー編>
・いつ (西暦表記)
・どこで (在籍企業、所属部署)
・何を (担当ブランド、客先)
・どれぐらい (商売の規模、月の企画方すう など)
・誰に対して (クライアント、制作物を見る人)
・どんな立場で (役職、役割、責任の範囲)
・何をしたか (職種名、具体的な職務)
・得られた成果・実績とエピソード (顧客評価、社内評価、掲載雑誌やHP URLなど)
・専門スキル (布帛orニットorカット、専門知識<商品知識、業界知識、業務知識>、言語など)
・応用可能なスキル (語学力、マネジメント力、ビジネススキル、PCスキルなど)
・対応可能なPCソフトスキル(イラストレーター、フォトショップ、Excel。パワーポイントなど)
伝わりやすく書けているか?
- 簡潔なビジネス文書 (可能な限り名詞や体言止めで記載)
- 具体性、客観性 (数値を活用、違う企業の人が読んでも理解できるか)
- 見やすく整ったレイアウト
- 卒業後から現在までの情報が入っている
アパレルデザイナーの職務経歴書の書き方見本
【職務経歴書】
20××年××月~現在
【所属】東京支社 レディスアパレル事業部1課
【メンバー数】 課長以下12名
【役職】 デザイナー(20××年4月よりチーフ)
【担当業務】 30代女性向けファッションブランド「〇〇」の企画・デザイン業務全般
- トップス、ボトムス、アウター、小物類のデザイン
- 素材開発・選定、裏地・ボタンなどの付属品選定
- パタンナー指示、パターン作成
- 仕様書の作成
- サンプル品チェック、修正指示、量産指示
- 納期管理・コスト計算
- サンプルスケジュールの進捗確認や工場とのやりとり
- 展示会年4回向けの企画
- 仕入れ先との打ち合わせ
【ポイント】
・3年前より3ヶ月に一度韓国へ出張し、サンプル購入及びメーカー打ち合わせをして、毎回15型のサンプル作成依頼。
・中国の縫製工場に半年に1回ペースで出張。現地スタッフに対する縫製指示やブランドコンセプトの共有を行う。
・2023年1月に、雑貨を中心とした「〇〇」の姉妹ブランドを立ち上げる。企画立案からブランドコンセプト固め、提携会社・OEM会社の選定から、生産管理、納期管理、原価計算、プレス業務までの一連の業務を担当。
以上
まとめ
いかがでしたか?
職務経歴書の作成には企業理解をした上で、自身の強みや実績が伝わる効果的な自己PRが大事ですね!
今はPCで作成し修正もしやすい時代ですので、今回の内容を参考に内容を練って作成をしてください!
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