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1.はじめに
アパレル業界と聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのはデザイナーやショップ店員などの表舞台で活躍する職業でしょう。
しかし、アパレル業界を支える重要な役割を担っているのが「アパレルの事務職」になります。
営業、経理、人事、総務といったバックオフィスの業務が円滑に進行することで、企業全体の運営が成り立ちます。
この記事では、アパレル業界で働く事務職の仕事内容や魅力、必要なスキル、そして向いている人について詳しく解説していきます。
2.アパレル事務職の種類と仕事内容
アパレル業界の事務職には多様な役割が存在し、それぞれが会社の運営に欠かせない重要な業務を担当しています。
ここでは、代表的なアパレルの事務職の種類と仕事内容について見ていきましょう。
1）営業事務
営業事務は、アパレル企業における営業活動をサポートする役割をしています。
営業をはじめとして生産管理、企画との連携をして商品をスケジュール通りに納品させるための業務を行います。
具体的には、
- 商品の発注や在庫管理
- 付属発注
- 製品の出荷手配
- 製品の納期の調整
- 輸出入に伴う申請や通関に関わる業務
- クレーム対応
など
日常的に行われる業務をサポートすることが多いです。
アパレル業界では、納品のスケジュールの徹底が肝となるので、そのハンドリングの要になっています。
また、貿易事務の場合、通関などで扱う書類は基本的に英文が多いため、英語（または工場や取引先が多い中国語）などの語学力も求められるので、語学ができるとベターです。
2）経理
アパレル業界における経理は、他業種と同様に企業のお金に関するを担当します。
- 売上げや経費の計算決算書の作成
- 税務処理
など
を行います。
数字を扱う仕事になるので、アパレルの知識や経験よりも
- 他業種であっても経理としての職務経験
- 簿記の資格を持っている
方が有利となります。
また、銀行などとの取引も多いため、電話やメール、来客時の対応ができる方が求められます。
3）人事
人事は、異動、退職、採用、給与などの社員の労務管理を担当します。
- 社員の個人情報の管理
- 社員の評価制度
- 各種手続きの対応勤怠管理
- 給与計算
など
センシティブな内容を扱う部署なため口が固く、正確さが求められます。
また、人と関わる部署になるため、高いコミュニケーション能力や基本的なPCスキルが必要です。
4）総務
総務は、企業全体の運営をサポートする業務全般を担当します。
- 設備管理や備品の購入
- 社内で使用するコピー機、パソコンやデスクといった備品・設備の管理
- オフィスの衛生管理
- 社内イベントの運営
- 各種契約の管理
- 名刺の発注
など
社員が快適に働ける環境づくりや会社運営に関わる業務を多岐に渡ってこなします。
他部署のやりとりが多いためコミュニケーション能力の高さやサービス精神が求められます。
経理、人事、総務は、商品や売上げに直接関わる部署ではないですが、製品を消費者に届けたり、社員の大きなサポート役になっています。
3.アパレル事務職のやりがい・魅力
アパレル業界の事務職には、ファッション業界に間接的に関わりながら、重要な業務をサポートするというやりがいがあります。
ここでは、その魅力をいくつか紹介します。
1）縁の下の力持ちとしての貢献
事務職は直接的に製品の企画や販売に関わることは少ないですが、
- 営業やデザイナーがスムーズに業務を進める
- 製品をスケジュール通りに納品
- 社員が気持ちよく仕事し、成果を上げることができる
ようにサポートすることが大きなやりがいです。
自分の仕事が企業全体の成功に貢献していると感じられる点が、事務職の魅力の一つです。
2）ファッション業界に関わっているという実感
ファッションに興味がある人にとって、アパレル業界で働くこと自体が1つの大きなモチベーションになります。
事務職であっても、最新のトレンドや商品に関わる機会も多く、ファッション業界の一員としての実感を持つことができます。
3）スキルの向上
事務職は多岐にわたる業務をこなすため、さまざまなスキルが自然と身につきます。
特に、
- パソコンスキル
- コミュニケーションスキル
- 業界特有の知識
など、キャリアに役立つスキルが豊富に得られる点が魅力です。
4）多様な業務への挑戦
アパレル事務職は、言ってみれば「何でも屋さん」で状況に応じて臨機応変に様々な業務に対応する必要があります。
連携する人の業務が円滑に進むように多様な業務を行うので様々な業務の挑戦も可能です。
4.アパレル事務職として働くために有用なスキル
アパレル事務職でお仕事をするためには、特定のスキルが不可欠です。
ここでは、その中でも特に重要とされるスキルを紹介します。
1）PCスキル
ExcelやWord、Power PointなどのMicrosoft Ofice系の基本的なPCスキルは、事務職にとって必須です。
特に、
- 売上げ
- 在庫管理
- 納期などのスケジュール管理
など
のデータ処理にはExcelの関数を駆使することが求められるため、データの整理や分析が得意であると業務効率が大幅に向上します。
2）コミュニケーション能力
事務職は他部署との連携が欠かせません。
営業や生産管理、デザイナー、さらには外部の取引先ともスムーズにコミュニケーションを取り、情報を正確に伝えることが重要です。
3）マルチタスク
アパレル業界の事務職は、多様な業務を同時進行でこなすことが求められます。
- 営業サポート
- 経理業務
- 人事手続き
など
複数の業務を同時に納期厳守で任されることが多いため、効率的に処理できる能力が必要です。
5.アパレル事務職の就職・転職で有利になる資格
アパレル業界で事務職として働く際には、いくつかの資格が有利になることがあります。
ここでは、特に役立つ資格を紹介します。
1）MOS（Microsoft Office Specialist）
MOSは、Microsoft Officeのスキルを証明する資格で、ExcelやWordなどの基本操作を習得していることを示す資格です。
この資格を持っていることで、実務でのPCスキルが評価され、即戦力として期待されるでしょう。
2）日商簿記
経理や財務管理に携わる場合、日商簿記の資格は非常に有利です。
簿記の知識を持っていることで、経理業務の理解が深まり、財務データを扱う際に重宝されます。
3）アパレル関連の資格
アパレル業界に特化した資格を持っていると、業界への興味や知識が評価されやすくなります。
特にアパレル商品に関連する知識や技術を証明する資格があると、製品に関わるより深い業界理解が求められるポジションで役立つでしょう。
6.アパレル事務職に向いている人とは
アパレル事務職は、さまざまな能力が求められる職種です。
ここでは、特にこの仕事に向いているとされる人の特徴を紹介します。
1）アパレル業界のトレンドに敏感な人
直接製品に関わることは少ない仕事になりますが、それでもファッションが好きな人にとってアパレルの仕事に関われるというのは嬉しいことです。
ファッションに興味があり、最新のトレンドや商品情報に敏感な人は、この仕事に向いているでしょう。
2）細かい気配りができる人
事務職は、データの管理やミスのない作業が求められるため、細かい気配りができる人が適しています。特に、在庫管理や発注業務など、正確さが求められる場面では、そのスキルが活かされます。
また、様々な業務の方と連携をして行う仕事になるので、細かい気遣いができる人だと重宝されます。
3）コツコツ作業が苦ではない人
事務職では、単調な作業やルーティン業務も多く発生します。
また、数字の入力やスケジュール管理などの正確さも求められるので、コツコツと作業を進めることが得意な人や、集中力を持って取り組むことができる人が向いています。
7.まとめ
アパレル業界の事務職は、業界を支える重要なポジションであり、ファッション業界に興味がある人にとっては非常にやりがいのある職種です。
多様な業務に挑戦しながら、さまざまなスキルを磨くことができるこの職種は、縁の下の力持ちとして会社全体に貢献する大きな魅力を持っています。
ファッションに関わりたいけれど、デザイナーや販売員とは異なる役割を希望する方にとって魅力的なお仕事です。
ウィンネットでもアパレル事務に関するお仕事を用意しているので、ぜひご相談ください！
