生産管理に必要なスキル
Q. コミュニケーション能力はあった方がいいのですか?
A. 主となる業務は納期・品質・コスト管理になります。得意先、仕入先の双方と
調整して納期通りに指示した商品を生産しなければなりません。
社内の企画・MD担当者と連携し得意先の要望を縫製工場へ伝える橋渡し役に
なるので様々な場面で臨機応変に対応できるコミュニケーション能力が必要です。
いろいろな業務があり、それに携わる人も多くなるので素早い対応・確認行為を
続けていれば自然とコミュニケーション能力が身に着くと思います。
Q. ファッションにおける専門知識どのくらい必要ですか?
A. 専門知識といえば品質管理に必要な生地や縫製が代表的なものとなります。
生地は大きく分けて天然繊維・科学繊維があり、それぞれの特性が分かれています。
それらの特性を理解していることは、より良い商品を作る上で重要な知識となります。
縫製に関してですが工場によって得意なアイテムが異なるので生地や手法によって
工場選定をする知識が必要となります。またロット(製品を作る場合の最小枚数)や
設備(ミシンなど)なども考慮して選定する必要があります。
Q. 全ての工程に関わる強い交渉力は必要ですか?
A. 生産管理として一番重要な業務はコスト(原価費用)をいかに抑えてより良い
製品を作るかによって収益性も大きく変わるので相手先との交渉がとても重要と
なってきます。
縫製工場とは品質、納期を合わせてコストのプランを打診します。ブランドの特性上、
クイックレスポンス(時間的対応の短縮)であればより綿密に交渉してコストを
算出しないといけません。
あと製品を作り上げる上で必ずトラブルがあります。なぜ、こんなことが起きるのかと
理解できないようなことが事例として頻繁にあります。このような時も得意先、仕入先
の双方に交渉しトラブルを臨機応変に対応しなければなりません。
Q. 語学力はどのくらいあればいいのですか?
A. 最近では製品の原価率を抑えるため中国、アセアン等への海外生産が主流となって
います。そのため中国語や英語が話せると非常に大きな武器となります。
中国の大きな工場では日本語の話せるスタッフも多くなっていますが中小の工場ではま
だまだ日本語が少ししか理解してもらえないところもあるので会話、専門用語が話せる
だけでも大きな武器となるでしょう。
話せなくても言葉の意味が多少、分かれば縫製仕様書なども細部まで指示が間違ってい
ないか確認できます。