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今更聞けない!アパレルデザイナーが知っておくべきアパレル業界用語

今更聞けない!アパレルデザイナーが知っておくべきアパレル業界用語

業界数年目などアパレル業界の経験が浅いと
・何をどこまで知っていたらOKなのか分からない。
・何を知らないのかが分からない。
ってことありませんか?

アパレル業界には業界特有の用語が沢山あります
客先との商談や上司との打ち合わせの際に散らない単語が出てきてそのままにしておくと、 コミュニケーションや意思の疎通ができず、後々問題になってしまうということになりかねません。
また、業界経験が長くても転職をする際などに用語を知らないと業務に支障が出たり、
恥をかいてしまうシーンもあります。
仕事で困らないためにも、しっかり業界用語を押さえておく必要があります。

今回は、今更聞けない!っていうアパレルデザイナーが知っておくべきアパレル業界用語を カテゴリー別にお伝えします。


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<シーズン編>

デザイナーはここを知らないと商品企画がスムーズにできません。

・S/S
エスエスと読みます。
Spring/Summerの頭文字を取った略語で、季節の春夏を意味します。
アパレル業界では1年を大きく分けるとS/SとA/Wの二つで捉えています。
日本はもちろん海外のコレクションでもS/SとA/Wを基準にして新作が発表されます。
・A/W
エーダブと読みます。
Autumn/Winterの頭文字を取った略語で、季節の秋冬を意味します。
人や会社によってはF/W(エフダブ)と呼ぶこともありますが、こちらはFall/Winterの略になります。
・プロパー
定価(値下げをしない正規価格)の商品のことを指します。
定価はプロパー以外にもフルプライス(FP)やメーカー希望小売価格と呼ばれることもあります。
・期中企画
ブランドの売れ筋や世の中の市場動向を見て、そのシーズンに売れ筋となる見込みの商品企画のことです。

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<商品計画編>

商品企画をするにあたって知っておくべき用語です。

・MD
エムディーと読みます。
商品の開発や販売に関する計画の管理を行うこと。または、予算管理の業務を担当する人のことを指します。
MDの業務は、トレンドを分析するための市場調査や売り上げの動向についての分析や新商品の企画や商品の仕入れ、同時に価格設定や販売計画も実施し、売上分析も行うことから企業やブランドにとっては要となるポジションです。
MDの計画に合わせて商品の企画の詳細を詰めていきます。
・SKU エスケーユーと読みます。
Stock Keeping Unit(ストック・キーピング・ユニット)の略で最小単位を表します。 同じ型の商品は、色・柄・サイズなどに細分化されます。
例えば、3色、4サイズ(S、M、L、XL)を展開する商品は12SKUとなります。
・キャリー品 前シーズンから引き続き販売される商品のことを言います。
特にデザインのトレンドに左右されないベーシックな定番商品はシーズンを跨いでも販売することができるのでプロパーで販売される場合があります。
・別注 「特別注文」の略称で、特別に注文して作る商品のことです。
既存のアイテムをベースに、独自のカラーやディテールや素材などを変更してアレンジを加えたり、1から特別に企画することがあります。
・PB ピービーと読みます。
PB商品のPBとは「Private Brand(プライベートブランド)」の略称です。 卸や小売りといった流通業者など、本来は商品の製造を行なわない事業者が独自に企画・開発した商品のことです。

<仕入れ・コスト編>

デザイナーであっても金額面も分かって企画をする必要があります

・上代
一般消費者に商品を販売する際に、製造メーカーや卸元が設定している小売価格のことで、お客様がお店で購入する際に目にする販売価格のことです。
・下代
小売店が商品を仕入れる際の価格で、卸値のことを指します。。
・掛け率
上代(販売価格)に対する下代(仕入れ価格)の比率のことです。
例えば、上代(定価)が1000円、下代(仕入れる際の金額)が500円の場合、掛け率は50%になります。
・原価率
売上高の総額に占める原価がの割合のことです。
原価とは、売上に直接掛かった費用であり、業種や企業によって原価に何が含まれているかは異なりますが、一般的には仕入れ原価率(生地・縫製・付属・加工・輸送)など、実際に商品を作る過程で必要な経費の全てを含みます。

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<商品作成編>

商品作りをするにあたって知っておくべき用語です。

・ビーカー
量産時に量産生地を染める際の色味の指標にする色見本のことです。
生地によって色の出方が異なるため量産に使用する生地で作成します。
・試刷り
プリントの見本のことです。
量産に向けてプリント手法や色、大きさ、風合いなどを確認するために作成をします。
量産時はOKが出た試刷りを基準に進行をします。
・試刺し
刺繍の見本のことです。
量産に向けて刺繍手法や色、大きさ、風合いなどを確認するために作成をします。 量産時はOKが出た試刺しを基準に進行をします。
・試織り
布帛生地の試作生地を作ることです。
・試編み
カット生地の試作生地を作ることです。
・トワル
服を仕立てる際にイメージの共有のためにデザインやサイズを確認するために試験的に縫製された仮縫いの服。
・BULK
バルクと読みます。 量産のことです。
・サンプル反
サンプル作成用に作る生地のことです。
各色サンプル用に色別に作る生地のことは各色反と呼ばれます。
・BULK反
量産用に作成する生地のことです。
・OEM
オーイーエムと読みます。
Original Equipment Manufacturingの略語で、委託側が商品企画をしてメーカーや商社に製造を依頼することで、簡単に言うと製造メーカーが納品先のブランド名を使って製造することです。
・ODM
オーディーエムと読みます。
Original Design Manufacturingの略語で委託者のブランドで製品を設計から生産まで委託して製造することです。

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<アイテム編>

どんなアイテムのことを指しているのか押さえておきましょう。

・布帛
織物生地のことで縦糸と横糸を交互に織り込んだ生地を布帛(ふはく)と言います。
基本的にはストレッチはありませんが、PUを入れることや織り方によって伸縮性を出している生地もあります。
・カット
丸編みの生地のことです。
また、カット生地を使って作った製品をカットソー(cut and sewn)と言います。
Tシャツやスウェットなどがこのカットソーに該当します。
・ニット
編み物状の生地または製品のことです。 横編みとも呼ばれます。
・軽衣料
Tシャツやブラウス、肌着などの薄く軽い衣料のことを軽衣料と言います。
重さのみならず重衣料は高価、軽衣料は安価という側面も持ち合わせています。
・重衣料
ダウンやコート、ワンピースなど厚手で重さのある衣料品を重衣料と言います。

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<品質編>

問題が起こった時の対処や問題が起こらないようにするためにも事前の知識が必要です。

・B品
一定の基準を満たしていない、品質が良くないB級品のことをB品と言います。
製造過程で生地がほつれていたり、汚れが付いているものは検品の段階でB品として販売前に除外されます。
・ピリング
繊維の摩擦によって絡まることで表面が毛羽立ってできる毛玉やその現象のことを言います。
主に摩擦が起きやすい脇下や袖口、腰回りなどによく発生しますが、素材によっても起きやすい・起きにくい素材がるので、事前に想定をして企画をする必要がありますが、必ずしも避けられる現象ではありません。
・パッカリング
縫い目の近辺に発生する縫いシワや吊りが規則的に続いたもののことを言います。
パッカリングには2種類あり縫製が原因で発生する縫製原因と製品洗いが要因で発生する収縮原因があります。
・滑脱
縫い目に力が掛かったときに、その部分の生地の構成糸が動いて縫 い目が開いたり、縫い代から縫い糸が外れる現象のことです。
主に布帛生地で起こりますが、シフォンやオーガンジーなどの薄くて打ち込みの甘い生地で発生がしやすいです。

<ソフト編>

企画をするにあたり、メールでのやり取りも多いのでソフト面の知識もつけておきましょう

・AI
エーアイと読みます。Adobeのイラストレーターのことを指します。
イラストレーターで作ったデータのことをAIやAIデータと呼ぶことがあります。
・PSD
ピーエスディーと読みます。 AdobeのPhoto Shopのことを指します。
Photo Shopで作ったデータのことをPSDやPSDデータと呼ぶことがあります。
・DXF
ディエックスエフと読みます。 東レのパターンデータのことです。
・パス
画像ではなく、線(パス)で構成されたデータを指します。
イラレでロゴデータを作った際にパスデータになっていないと、文字が文字化けをしてしまいます。
それをそのまま版下として使われると文字化けのままプリントや刺繍がされてしまう可能性があるため、 工場や客先に送るときにはパスの状態にしておくことが必要です。
パス状にしたデータのことをパスデータとも言います。

いかがでしたか?
知らない用語はありましたか?
商談や打ち合わせ、転職の際に言われてパニックにならないように、今のうちから知らない用語はしっかりクリアにしていきましょう。


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