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アパレル業界について
アパレル業界とは、衣料品のデザインや製造・販売といった、衣料品を取り扱う業界を指します。
アパレル業界には、
・メーカー
・販売代行
といった業態の企業があります。
アパレルとファッションの違い
「アパレル」と「ファッション」という似ている言葉がありますが、この2つの違いを知っていますか?
似ていますが、どのように違うのかを説明するのは難しいですが、しっかりと違いがあります。
アパレル業界で活躍する方も既に活躍中の方も、この違いを知っておく必要があります。
アパレルについて
アパレル(apparel)という言葉は英語ですが、フランス語の「appreiller(服を着せる)」という言葉が由来となった言葉です。
現在では、主に、布から作った既製服のことを指す言葉として、用いられています。
そのため、腕時計や靴、アクセサリーなどの布を使わない雑貨などは、アパレルには含まれません。
ファッションについて
ファッション(fashion)という言葉の由来は英語で「流行」という意味です。
アパレルは衣料だけを指すのに変わり、ファッションはヘアスタイルやメイク、小物なども含めた身につけるもの全体やスタイル全般のことを指します。
ファッションの範囲は幅広く、服装やアクセサリー、髪型、メイクなども含まれるため「ライフスタイル」の一種と捉えることも出来ます。
因みに、スタイリストやメイクアップアーティストなどの仕事もファッション業界に含まれるので幅広い表現になります。
アパレルの業界の仕事内容
アパレル業界の仕事には、
・商品管理
・ディスプレイ管理
・マネジメント業務
・デザイナー
・パタンナー
・バイヤー
・MD(マーチャンダイザー)
などの職種があります。
これらのそれぞれの仕事内容について紹介をしていきます。
販売員
店舗に立って自社ブランドの商品をお客様へ提案・販売をする接客の仕事です。
販売員は、
・在庫管理
・検品
・ディスプレイ(商品のレイアウトなど)
・顧客管理
などを担当しています。
販売員は自社ブランドのイメージをお伝えする大事な役割でファッションセンスが大事です。
また、お客さまへのコミュニケーションスキルや同じ店舗の同僚とのチームワーク力が需要な仕事です。
ディスプレイ管理
季節ごとに売れ筋商品が変わるため、店頭のディスプレイの変更やメンテナンスを行う仕事です。
お客様が欲しいと思えるコーディネートや商品の配置になっているかを確認する重要な仕事です。
目に付きやすいディスプレイを心がけたり、陳列するだけでなく、お客様が棚へ戻した服をたたみ直す作業など細部まで気を使ってお店のイメージUPに貢献をしています。
マネジメント業務
販売員から、副店長や店長など責任のあるポジションになると、お店を運営するうえで重要なマネジメント業務を任せられます。
たとえば、お店の売上管理やスタッフの教育、シフト調整、顧客情報管理などが挙げられます。
また、店の売上を向上させるためには何が必要か、施策を考えることも重要な仕事です。
もちろん、販売員として店頭に立つこともあるため、管理職になっても接客が重要な業務であることに変わりはありません。
店長や副店長には、お店やブランドの顔としての役割もあるため、立ち居振る舞いをより意識する必要があります。
デザイナー
市場のニーズやトレンドをリサーチして、衣料品の企画・提案を行う仕事です。
具体的には、
・イメージ資料作成
・商品企画
・デザイン画の作成(手描きまたはPCにて作成)
・素材選び
・縫製仕様書の作成
・工場へサンプル依頼
・サンプルチェック
・コスト交渉
を行います。
デザインに関する知識やスキル、センスはもちろんのこと、
市場ニーズをキャッチしてターゲット層やテーマ、デザインを考える企画力が求められます。
パタンナー
デザイナーの描いたデザイン画をパターン(型紙)にする仕事です。
具体的には、
・トワルチェック(仮縫い)
・パターン作成
・工場へ送る仕様書の作成
・サンプル確認
・コスト交渉
・納期管理
を行なっており、デザイナーと一緒になって仕事を進めます。
パタンナーは、デザインの正確な知識と着心地の良さを両立させなくてはならず、
新旧の服飾の知識や素材の知識、パターン作成のスキルなど全般的な知識・スキルが必要になります。
また、デザイナーが求めているイメージやシルエットを読み解いて形にする能力が求められます。
バイヤー
自社ブランドで売れる商品を見極めて買い付けて販売まで管理する仕事です。
具体的には、
・商品セレクト
・交渉
・買い付け
・販売管理
などの仕事を行なっています。
商品の買い付けは、販売計画や市場調査を元に行うため、トレンドなどの情報キャッチ力や分析力の高さが求められます。
また、生産元や仕入れ先と価格交渉を行うためのコスト交渉力が必要です。
ブランドによっては国内外を買い付けのため飛び回るためのタフさ、豊富な商品知識も必要となります。
MD(マーチャンダイザー)
様々な情報をもとに、商品企画から販売計画、予算・売り上げを管理する仕事です。
具体的には、
・売上分析
・予算管理
・生産計画
・販売計画
・商品価格の設定
などの仕事を行なっています。
商品や品揃え、陳列、プライスなど顧客が満足するよう、商品企画や数字のコントロールを行うため、企業の利益に直結するポジションです。
アパレル業界への深い知識や分析力、コミュニケーションスキルが求められます。
アパレルの仕事をするメリット
好きな服を社員割引で買うことができる
ファッションが好きでアパレルの仕事をしている人にとって、毎月好きなブランドの洋服が割引で購入できるのは嬉しいことですよね。
アパレル企業に就職した場合、その会社で扱う商品を社割で購入することが可能なため、好きなブランドのある企業に勤めたら好きなブランドを社割で購入可能です。
ファッション好きで毎日おしゃれを楽しみたい方たちには嬉しい環境ですね。
コミュニケーション能力がつく
特に販売員さんはお客さまとのコミュニケーションが必要な職種になるため、アパレル業界の中でも最もコミュニケーション能力を必要とされます。
また、販売員以外の職種でも企画から生産、納品に至るまでに多くの人が関わっており、どの過程もスムーズに行かないと無事に納品をすることが難しいため、同じ会社の同僚や仕入れ先、取引先まで含めてコミュニケーション能力は大事になります。
仕事をしているうちに自然と能力が身につくことができます。
ファッションセンスが磨ける
自分が毎日着るコーディネートを考えたり、お店のディスプレイを考えたりする機会が増え、コーディネートを組むのが上手になります。
その他の業種も毎日おしゃれな人の中で働いていると自然とセンスが磨かれます。
自分の好きな服やお気に入りの服を先に入手できるのも、アパレルで働くメリットです。
アパレルの仕事をするデメリット
一方、アパレルで働くデメリットを紹介します。
精神的、身体的にかかる負担が大きい
アパレル業界の仕事は華やかですが、決して楽な仕事ではありません。
販売員の場合、勤務時間のほとんどが立ち仕事であり、さらにノルマが課せられることが多いため、日々体力的な負担とプレッシャーによる精神的負担の両方がかかる可能性があります。
また、接客業はお客さまとのコミュニケーションが負担に感じることもあるでしょうし、バックヤードの整理や品出しなどで体力も使います。
販売員以外の仕事でも、
・納期
・コスト
・品質
など多くの面での管理が必要となるため、これらにプレッシャーを感じる場合は精神的負担になるかもしれません。
休日が他の業界の人と合わない
一般的なお休みが土日であるのに対して、アパレル業界(特に販売員)のお休みは平日である場合が多く、他の業界で働く友達や家族と休みに合わセルことが難しいです。
また、クリスマスの時期やセールの時期が繁忙期のため、この時期の残業は多い傾向です。
これは単にデメリットと捉えるのではなく、平日は人出が少なく混んでいないので充実したお休みを過ごすことができるなどポジティブに捉えると良いでしょう。
洋服代がかかる
アパレル業界はファッション好きが集まる業界なのと、トレンドに敏感なため洋服代がかかる傾向で金銭的負担になります。
特に販売員は、社員割引があるものの、お客様へ与えるブランドイメージに直結するため配慮が必要です。
毎年シーズントレンドも変わるので、新しい商品の購入が必要なことから負担は大きくなります。
アパレルの仕事に向いている人の特徴
コミュニケーションが好き
販売職の接客を始め、アパレルの仕事ではコミュニケーションが大事です。
人と関わったりコミュニケーションを取ることが好きな社交的な人や明るい性格の人は向いています。
また、販売職に関わらず取引先との打ち合わせが多い部署もあり、客先とやり取りで相手の意図を組んでスムーズにコミュニケーションできる能力も問われます。
とにかくファッションが好き
アパレル業界で働くにあたり、ファッション好きであるということは必須です。
ファッションの流行は常に変化するため、トレンドに敏感な人に向いていますし、コーディネートセンスや提案力が元で売上げにつながるとやりがいになります。
アパレル業界というと華やかなイメージですが、決して華やかなことばかりではないので、ファッションが好きであるという気持ちがないと続きません。
情報収集能力がありトレンドに敏感
アパレル業界は常に最新のトレンドやファッションを届ける立場にあるため、仕事するには常にアンテナを貼っておく必要があります。
ファッションは勿論の頃、ファッション以外の情報も含めて幅広く知っていると様々な場面で活用できます。
気になったことや興味を持ったことははすぐに調べて情報を集めることで仕事でも重宝されます。
また、好奇心旺盛に自ら行動できたり発信できる人、新しいチャレンジに積極的な人も向いています。
アパレル業界へ就職する方法は?
求人情報のチェック方法
アパレルの求人情報を見る際には次の3つの項目をチェックすることが重要です。
雇用形態
雇用形態とは、正社員・契約社員・業務委託・パート・アルバイトといった働き方のことです。
アパレルで会社員というと正社員や契約社員といった雇用形態が多いです。
正社員や契約社員は毎月決まった給与を受け取ることができ、福利厚生もあるため安定があります。
しかし、子育てや介護など家庭の事情がある場合は時間の融通が効かないため働きづらさにつながるため、
安定性とワークライフバランス、どちらを優先したいかによって最適な雇用形態も変わります。
そのため、最近では業務委託といった会社員に比べると比較的融通の効く働き方も増えています。
給与や手当、補償内容
給与の内容も就職する際の大事なポイントですよね。
基本給が高ければ良いわけではありません。
①月給20万円
②月給24万円
という求人があったら②を選んでしまう方も多いのではないでしょうか?
しかし、基本給だけでなく
・住宅手当
・交通費(いくらまで支給か)
・昇給手当
・家族手当
・ボーナス
などどのような条件なのかもチェックしましょう。
しっかりチェックをすると、一見すると②の方が給与が高くても①の方がいずれは給与が高くなるという可能性もあります。
福利厚生
・厚生年金
・健康保険
・雇用保険
といった基本の保険の他に、勤労者財産形成貯蓄や資格取得支援、プライベート面でのサポート、書籍代なども福利厚生の一環です。
また、アパレル企業特有ですが、店頭に立つスタッフの美容費用の支援や社割などもあるため福利厚生の内容を参考に企業選びをするのも一つです。
条件に合うアパレル業界の求人の見つけ方
最後に、アパレル業界に就職するための仕事探しの方法をご紹介します。
まずは、求人情報をハローワークやネットの求人情報サイトから探しましょう。
最近は求人情報をインターネットで検索できるため、PCやスマホを使い時間や場所を選ばずに求人を探すことができます。
多くの求人の中から条件に合う求人を見つけるポイントは「自分がどんな条件で働きたいのか」という軸を設定することです。
条件面というと
・職種
・給与
・勤務形態
・雇用形態
・勤務時間
・勤務地
などです。
まずは「ここは譲れない」という条件をPICK UPしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回はアパレルの基本的情報からアパレル業界の職を探す方法までお伝えしました。
ご自身の目標と得意を掛け合わせてあなたに向いたお仕事を探してくださいね!
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