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コロナ下での売れる商品作りに必要なもの

投稿日:2021年2月9日 | 最終更新日:2024年1月10日

コロナ下での売れる商品作りに必要なもの

約1年ほど前から感染症が流行り始めました。
世の中ではコロナ下で影響を受けた業界の第2位がアパレル業界と言われています。アパレル業界にお勤めやアパレル業界を目指されている方にとってとても不安な気持ちの方もいらっしゃると思います。
一時期のアパレル業界が脚光を浴びた輝かしい時代からは一転しまいましたが、
個人的にはそこまで悲観する問題ではないと思います。その理由は

1)服は贅沢品といわれるが毎日生活する上で洋服は着なければならない。
2)売れているお店もある。
3)売れていないお店はコロナだけが問題ではない。

ということです。

これらについて今回はお話しようと思います。

1) 服は必需品である

服は必需品である

服は余剰資金で買う物。や贅沢品と分類されることが多いですが果たしてそうでしょうか?
勿論ハイブランド品などの高い商品を買うことは贅沢かもしれません。
しかし裸で生活するわけにはいきませんし、服自体は毎日生活する上で着なければなりません。

服は都度買わなくても擦り切れるまで着ようと思えば着ることはできます。
でも特に仕事をしていたり、人と関わったり社会に出ることがある機会がある方にとっては
トレンド云々は別としてある程度清潔感のある服装が求められますし、
定期的に新しい服を買うというシーンがあると思います。

今年の場合はそれが在宅需要であったりおうち時間需要にフォーカスした商品の品ぞろえや仕掛けが出来ていたお店が売れました。

中でも

・動きやすい(ストレッチが効いている)
・ZOOM映え
・ルームウェア
・機能性(防汚、抗菌など)
・アウトドア、ゴルフ用品
・ビッグサイズ

といったキーワードは好調でした。

俗に言うオシャレ着からそういった キーワード の服に顧客ニーズが変化していますが、
キーワードを変化させながらも服自体の需要は無くなっていません。

例えば、音楽を聴くツールがレコード→カセット→MD→アプリ ・・・と時代でかってきたように
世の中にはその物自体が無くなりながら変化していくものがありますが、
服に関しては用途やシーン、デザインが変わることがあっても服自体は無くなりません。


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2) 売れているお店もある

アパレルが不況という話がありますが、中にはコロナ以前よりも売れている店もあります。
特に

1)作業系提案の働く人のコンビニを目指している企業
2)ベビー、子供服のロープライスを扱うロードサイド企業
3)日本最大級の仕入れを基本とする小売り業態企業

などの企業は昨対でもかなり売り上げが上がっています。

1が売れている理由は優れた機能性の服が格安で買えるということが一番の要因だと思います。
最近では女子をターゲットとした店舗もOPENし、今までのイメージから女子の人気も
獲得したことが大きな躍進につながっていると思います。

一方、新宿や渋谷を中心として都心の百貨店の売り上げについては緊急事態宣言時には休館になったり悲惨なものでした。
地方都市の百貨店も多くのお店が閉店しました。
贅沢品を買うのも気が引けるという国民の心理もありこの先の百貨店の未来に不安を感じている人も多いと思います。

しかし、12月は自粛が続いて旅行にも行けないため自分へのご褒美やプレゼント需要として
ラグジュアリーブランドやコスメが売れて堅調なようです。

世の中のミニマリストと呼ばれるような普段から物をあまり持たない方たちも
お財布やバッグ等毎日使う商品はお金をかけているようです。

要は、ちょっとお金を出してでも長く使いたいと思える商品は売れるということですね。
贅沢品が売れないと言われていますが、本当に良いものは今後も残っていくのだというヒントになりました。


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3)売れていないお店はコロナだけが問題ではない。

売れていないお店はコロナだけが問題ではない。

コロナ下で売れていなかったり、残念ながら破綻したお店や企業の問題点はコロナだけではないと思います。

例えば、スーツを売っているお店だと在宅勤務や緊急事態戦前の影響でスーツを着る機会が少なくなり
コロナの影響で明らかに売り上げが落ちたと想定できますが、
元々コロナ以前から売り上げが良くなかったお店がコロナで更に打撃を受けてしまったケースが多いと思われます。

それはコロナ前の時点で

・ブランドのイメージやターゲットが曖昧
・デザインが時代のニーズに合っていない、もしくは合わなくなった
・認知を上げる仕掛けや訴求がされていない

といった点が問題であったにも関わらずテコ入れしきれずコロナ下であっても
方向転換やコロナ下における仕掛けが出来ず改善されていないケースにあると思います。

多くのブランドでありがちなのはターゲットやイメージが不明確であるのは致命的です。
そもそもそこが整っていなければ商品は売れません。商品づくりの前に先ずはそこを再設定する必要があります。

ブランドイメージやターゲット設定は出来ているけど、今まで展開していた商品が
時代のニーズに合わなくなってきたというケースについてはニーズに合うような商品を増やして
行くことで好転させる可能性があります。

ただ、今の時代はブランディングやデザインだけの問題だけではありません。
売り方や仕掛けも重要です。

まだオンラインショップを持っていないお店はそれだけで遅れをとっています。
オンラインショップを立ち上げることが正解ではありませんが、あることで売り上げにつながる選択肢が広がります。
また、以前も紹介したオンライン接客を取り入れているお店は今までの顧客以外にも遠方の顧客も取り込めます。

デザインやブランディングだけでなく売り方についても今の時代に合った売り方を取り入れていくことが
今後の必須の勝算ポイントになると思います。

今後まだこの状況がどれだけ続くかは想像できません。
しかし、服は無くなりません。その形が変わっていったとしても必ず必要とされるものです。
いかに時代を読んで時代にマッチした服や売り方を柔軟に取り入れていくことが重要ですね。


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Writer Profile

ヴェッド 好美

Occupation
アパレルデザイナー&SNS集客サポート
Career
アパレルデザイナー20年以上

アパレル系企画会社→繊維商社3社経験

ヤングカジュアルブランドを中心に量販店〜駅ビル系、百貨店ブランドまで30ブランド以上の企画を経験。

現在は繊維商社にて業務委託デザイナーで企業ブランド向けデザイナーをしながらインフルエンサーブランドのデザイナー、ブランド立ち上げ サポートやSNS集客サポートなどフリーランスとして活動中。

アパレル・ファッションの求人・転職・派遣のサポート&
ITシステム構築・開発の株式会社ウインネット。

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