投稿日:2019年8月21日 | 最終更新日:2024年1月10日
素材(繊維)には天然繊維と化学繊維に大きく分けられます。
化学繊維の中でも合成繊維が主流となっています。
三大合成繊維はポリエステル、アクリル、ナイロンとなります。
衣料の分野では天然繊維の感覚的な良さと、合成繊維の機能的な良さが互いに欠点を補いながら共存しています。
天然素材の自然な風合いは着心地のいい服や生活環境の周りにも多く使われております。
合成素材の主流のポリエステルはシワになりにくいため正装の服などによく使われております。
ここでは三大合成繊維の素材用語を紹介いたします。
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■ポリエステル
ポリエステルの特徴としてはしわになりにくく、丈夫で洗濯が出来るのがメリットです。
また洗濯しても乾きが早く、害虫からの被害を受けにくいため、保管がしやすいのが特徴です。また熱に強いので自宅でアイロンがけも出来ます。
その場合は低温~中温で、テカリ防止の為、あて布を使用します。
また毛玉が出来やすいというデメリットもあります。
またポリエステルの衣類は、汚れがひどいものと一緒に洗濯すると、黒ずみが発生することもあります。これを「逆汚染」と言い、一度落ちた汚れが洗濯機の中で再付着してしまうことを言います。
ポリエステルが含まれた白い衣類は、特に注意が必要で、色物や汚れのひどい衣類と同時に洗濯するのを避け、適正な水量と洗剤量で洗い上げるようにしましょう。
■アクリル
アクリルはセーターやマフラーによく使用される素材でウールによく似た風合いを持っています。
アクリルの特徴は柔らかい、保湿性に優れている、シワになりにくい、害虫に強い、洗濯しても縮んだり型崩れしないなどです。
また、デメリットとしては毛玉ができやすい、静電気がおきやすいなどが挙げられます。
アクリルは洗濯出来ますが、摩擦によって毛玉が出来すいため、ネットに入れて裏返しにして洗いましょう。洗剤はおしゃれ着用の中性洗剤を使用しましょう。
アクリルは水に濡れると伸びやすいので、なるべく短時間で終わらせるようにしましょう。
ドライコースや手洗いコースなど、なるべく弱めの水流で洗うとよいでしょう。
また、洗濯絵表示で水洗い不可となっている場合はクリーニング店に出すことをおすすめします。
■ナイロン
ナイロンはスキーウェア、ウィンドブレーカー、水着などのスポーツウェア、旅行用かばんなどに多く使われています。
ナイロンの特徴としては、吸湿性が低く早く乾き、水をはじきやすい、洗濯が簡単、弾力性に富み、しわになりにくい、摩擦に強い、虫の害がないなどです。
デメリットとしては、長時間、直射日光に当てると変色する、電気が起きやすい、熱に弱いなどです。
そのため、乾燥機の使用は控え、洗濯をした際は、陰干しをしてください。
アイロンがけをする際は低温で必ずあて布をしましょう。