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OEMとODMは何の略?違いは?わかりやすく解説

投稿日:2024年2月1日 | 最終更新日:2024年2月1日

OEMとODMは何の略?違いは?わかりやすく解説

アパレルのお仕事に関わっていたり、求人を見ているとOEMやODMという言葉を目にしたり聞いたことはあっても、意味や違いまでは知らない方もいるのではないでしょうか。

今回はOEMとODMの意味や違いについてわかりやすく解説をします!


OEMとODMはそれぞれ何の略?

まずは、それぞれの言葉が何なのかを紹介していきます。

■OEMとは?
original equipment manufacturingまたは Original Equipment Manufacturerの略語です。
「相手先ブランドによる生産」と訳され、自社ブランドを他社の工場背景にて生産してもらうことを意味します。

■ODMとは?
Original Design Manufacturingの略語です。
「相手先ブランドによる設計・生産」と訳され、OEMに「設計」のフレーズが加わり、生産に加えて提案部分まで請け負うことを意味します。

では具体的にそれぞれが何なのかについて以下で詳しく説明をしていきます。


OEMとは

まずはOEMについて詳しい説明をしていきます。

自社ブランドの生産を他社にアウトソーシングし他社で生産してもらうことで、自前で工場を持っていない企業が、自社ブランドの商品を生産したり、自社の工場では生産できない商品を生産することが可能な仕組みです。

そもそもアパレル業界で自社で生産工場を持っている企業自体が少数のため、多くは協力工場や下請けの縫製工場にして生産を依頼します。
ニットやカット、布帛はもちろん、その中でも素材やアイテムごとに得意や特色が工場によって違うため、依頼内容によって工場を変えます。

また、OEM生産には大きく分けて2つの形態があります。


1)完成品または半完成品を相手先のブランド名で生産する

既にメーカーにて作った商品やサンプルがある場合、その商品が自社ブランドに合っていて良い商品であれば、オーダーするという方法です。
しかしこの場合、提案された商品のままを生産すると他社と同じデザインんIなってしまう可能性があるため、自社ブランドの特色を入れてデザインをアレンジをし、「別注」という形で生産をすることもあります。


2)企業がメーカーに対し自社ブランド製品の生産を委託する

依頼主であるブランド側がデザインを決めて、そのデザインの生産を委託するという方法です。
この場合はブランド側が完成した製品の管理権と所有権を持ちます。
場合によっては、ブランドとしての品質を保つために依頼主が技術指導まで行うこともあります。

続いて、OEMのメリットとデメリットを説明します。


OEM生産のメリット

OEM生産には大きく分けて4つのメリットがあります。


1)小資本で自社オリジナルブランドの商品を作りが可能

工場や生産に対する設備投資を自社で整えるのは時間的にも物理的にもコストがかかります。
しかし、他社の生産設備を使えば自社で構えなくても生産が可能なため、その分のコストを削減することができ、新規事業への参入がしやすいです。


2)在庫リスクを最小限にできる

多くのブランドに多い悩みは「大量の在庫を抱えること」ですが、その心配を低減するのにもOEMは有効です。
OEM生産企業の中には小ロット生産対応が可能な企業もあるため、大量の在庫を抱えなくても販売・運営がしやすいのが特徴です。


3)注力すべき業務に集中できる

自社生産をする場合、設備投資のコストだけでなく生産に関わるやりとりで人員と時間のコストもかかります。
また、自社で強いアイテムでない場合、問題が起こった時の対応などのリスクも起こり得ます。
しかし、OEM生産を依頼した場合はそのコストを削減でき、専門の企業にお願いをすることで自社で本来注力しなければならない販売やマーケティング、顧客対応などの業務に注力をすることができます。


OEM生産のメリット


OEMのデメリット

多くのメリットもあるOEMですが、デメリットになり得る点もあります。


1)自社生産の技術が育たない

他社生産に依存をすることで、自社での生産の技術が育ちにくくなります。


2)利益率が低くなる

他社に生産をアウトソーシングすることで、中間マージンがとられるため利益幅が低くなります。
当然、自社で生産をして販売をした方が利益率は高くなります。


3)類似商品が増え競合になる可能性がある

他社に生産依頼をすることで、同じ背景で生産した商品は素材や縫製などで差別化やオリジナル性を出すことが難しくなり、似たような商品や真似がされやすい商品になるため将来的に競合になる可能性が出ます。


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ODMとは?

ここではODMの詳しい説明をします。

OEMは自社ブランドの生産を他社にアウトソーシングし他社で生産してもらうことでしたが、その機能に追加で「企画・提案」機能を加えた取り組みです。

単に生産を請け負うだけでなく、
・こんなデザインの服はいかがですか?
・他社ではこんな商品が売れているので、アレンジして作りませんか?
・この素材おすすめなので、この素材を使って服作りませんか?
 など

ブランドのコンセプトを理解した上でデザイン提案から素材の提案まで、企画要素からの取り組みを行います。


ODMのメリット

大きな点はOEMと変わりませんが、追加で3つのメリットがあります。


1)自社以外の情報を得てモノ作りが可能

自社のみでデザインを考えるとアイディアソースが少なく偏りが出ますが、他社に提案をもらうことで売れている情報を得たり、他社のアイディアを取り入れることができ幅広い視点でモノづくりをすることが可能になります。

また、ODMが可能な企業に依頼をすることで、自社で抱える企画人員を削減することも可能です。


2)クイックに企画生産が可能

自社のみだと、情報収集から企画まで時間がかかるところ、得意分野や提案力のある企業と提携をすることで素早く情報が集まり、実現性のある仕様やデザインを決定できるため早く企画を進め生産まで行うことが可能です。


3)マーケティングも含めて任せることが可能

時には、モノづくりの点だけでなくマーケティングも含めて任せることも可能です。
ODM企業では、様々な企業のブランドの商品を企画提案しているため、他社でどんな商品が売れているのかの情報なども持っており、マーケティング目線での提案の依頼も可能です。


ODMのメリット


ODMのデメリット

続いてODMのデメリットです。こちらもOEMに追加して3つのポイントがあります。


1)OEMよりさらに類似商品が出る可能性がある

ODMを依頼する企業では、同じアイディアソースや生産背景を使って、他社の商品企画から生産まで行っているため、素材やデザインの類似が出る可能性があります。
特にある分野で特化した企業ほどODMの背景が被り、類似商品生産のリスクがあります。

そのため、オリジナルで開発した場合の商品は契約書の締結で流出を防ぐなどの対策が必要です。


2)OEMよりも情報流出のリスクがある

ODM企業では、多くのブランドの企画提案に携わっているため、どのブランドでどんなデザインのアイテムをつくているのかの情報を多く持っています。
その情報を元に他社へ売り込みを行う場合もあるため、情報の流出リスクがあります。


3)OEMよりも利益率が減る可能性がある

自社工場で作るよりもOEMの方が利益率が減りますが、ODMでは企画昨日までアウトソーシングをすることでその分のコストも乗る場合もあるため、その場合はOEMよりもさらに利益率が減る可能性があります。


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OEMとODMを比較

これらのOEMとODMの特色を踏まえたうえで、改めて両者を比較してみましょう。
可能であればメリットとデメリットの比較表みたいなのがあるとベストです。

OEMとODMを比較

OEMとODMでは他社の工場背景やノウハウを活用して生産をするため、クイックな商品化に有効な手法であることに変わりはないですが、

・自社でブランドのデザイン機能を集約 →OEM
・他社企業のデザイン機能や情報を得る →ODM

と考えるとわかりやすいです。


OEMの成功事例

アパレル業界ではOEMは一般的なビジネスモデルの一つで、多くのアパレルブランドや小売業者は、自社のブランド名で販売する商品をOEMメーカーに生産を委託しています。

では、ここではOEMの成功事例についてお伝えします。


1)納期が間に合わない

オーダーを受けたが、自社工場の生産ラインでは納期が間に合わず、納期を間に合わせようとするとコストと品質が合わなくなるためOEMを検討。


2)コストが合わない

自社工場で生産をするとコストが合わないため、他社でコストの見積もりをとってOEMを検討。コストが合う工場に生産依頼。


3)自社工場に専門工場がない

オーダーが受けたが、自社工場には専門のラインがなく品質が心配なため、製造に特化した施設やノウハウを持っているメーカーでOEM生産。


ODMの成功事例


1)新規参入がしたいがノウハウがない

今まで実績のない新しいアイテムや素材の開発を考えているが、今から開発していたら納期に時間もないため、ノウハウを持っているOEMメーカーに生産依頼。


2)付加価値となる魅力的な素材や背景が欲しい

販売をする際に謳える魅力的な付加価値を探していたり、その付加価値が決まっているが具体的な素材やその素材を使える背景がないため、素材を持っている工場にて生産依頼。


3)ブランドのリニューアルをしたい

ブランドのリニューアルをするため、ブランドの世界観やコンセプトに合わせた商品生産が必要だが自社だけでは納期がないのと、商品開発にかける時間がないため、既にリニューアルブランドのイメージあった商品を扱うメーカーにODMを依頼。


4)新規でアパレル業界に参入を考えている

現状はアパレルの企業ではないが、新規でアパレル事業を開始予定。しかし、アパレルに関して初めてで自社に精通した人材がおらず、ノウハウや背景はもちろん、何をどこからやっていいのかわからない。ノウハウのあるメーカーへODM依頼。


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まとめ

いかがでしたか?
今回はOEMとODMについてお伝えをしました。

OEMもODMも自社にノウハウや背景が整っていない場合や早く商品化にしたい場合は有効な手法になります。

ただ、お伝えした通りにメリットもデメリットもあるため理解をした上で活用しましょう!


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