投稿日:2024年9月9日 | 最終更新日:2024年9月9日
アパレルの仕事に応募する際の志望動機について解説します。
服が好きな気持ちも大切ですが「ただ好き」なだけでは当然ながら志望動機としては弱いです。
そこで、本記事では、アパレルの志望動機として適切な例やポイントについて解説します。
本記事を参考にして、アパレル職への就職・転職を成功させましょう。
Table of Contents
1.アパレル業界で求められる人材
アパレル業界が求めている人材像がわかれば、どのような部分をアピールすべきかがわかります。
そのため、志望動機の前に、アパレル業界でどのような人材が求められているかを把握しておきましょう。
特に求められるスキルとして、以下の2つがあります。
- コミュニケーションスキルをもっている
- トレンドを理解している
1)コミュニケーションスキルをもっている
アパレル業界では、高いコミュニケーションスキルを持つ人材が求められています。
基本的にアパレル業は販売員からスタートします。
そのため、お客様とのコミュニケーションが基本です。
具体的には、コミュニケーションスキル、プレゼンテーションスキル、交渉力などが求められます。
志望動機では、これらのスキルをどのように培い、現職でどのように発揮してきたかをアピールすると効果的です。
2)トレンドを理解している
トレンドを理解し、適応する能力は、アパレル業界で強く求められる要素です。
時代とともに変化する消費者の趣向に対応し、常に魅力的な商品を提供するために不可欠なスキルとなります。
最新のファッショントレンドを活かしたセールスは、店舗にとっての強みとなり、お客様からの信頼も獲得しやすくなります。
2.アパレル業界への志望動機を書く前の準備
アパレル業界への志望動機を書く前に、就職・転職したいブランドについてリサーチしておきましょう。
アパレル業界に問わず、事前準備もなしに面接を受けてもマイナスイメージを与えてしまうだけです。
以下では、重要な準備として、とくに入念にリサーチしておくべき内容について解説します。
1)求人内容を確認する
志望動機を書き始める前に、まず求人の内容をしっかり読んで確認しておきましょう。
給与や勤務時間などの条件面はもちろんですが、ブランドの想いやコンセプトまで理解しておくようにします。
とくに求められているスキルや経験は確認してください。
たとえば接客に注力しているブランドであれば、過去の接客経験のアピールが役立ちます。
2)志望先のブランド・企業に関する情報を集める
志望先のブランドや企業に関する情報は、志望動機のためだけでなく、面接対策としても必ず調べておきましょう。
そのために、ブランドや企業の情報をあらゆる角度から調べておきましょう。
以下で、具体的な情報収集の方法を解説します。
志望先企業や店舗のホームページ
志望先企業や店舗のホームページから、コンセプトなどを確認しておきましょう。
ブランドのコンセプトには強みや想い、こだわりの点などが記載されています。
志望動機においても、この強みや想いを絡めると良いです。
ブランドのブログやSNS
ブランドの最新情報を知るにはブログやSNSをチェックするのがおすすめです。
キャンペーンや、打ち出しの商品、ブランドの世界観などを確認できます。
SNSにおいては、公式アカウントをチェックすることで店舗やブランドの雰囲気を感じ取れます。
具体的にどのような人が働いているかをイメージできるので、面接での振る舞いの参考にしてみましょう。
実際の店舗に見にいく
実店舗へのリサーチは必ず行ってください。
実際に店舗の雰囲気や販売されている商品を見ることで、志望動機を書く参考になります。
また、面接の際には、以下のような質問をされます。
- 店舗には実際に行かれましたか?
- 気になった点はありますか?
- どんな商品があったら良いと思いましたか?
これらの質問の準備に向けても必要です。
ネットやSNSの情報だけではなく、実際に自分の目でお客様目線で確認することで気づきが得られます。
3)入社後のキャリアを具体化しておく
入社後のキャリアビジョンを明確にしておきましょう。
企業は、入社後の貢献に期待しているからです。
そのため、単に「このブランドが好きです」という志望動機よりも「このブランドが好きなので、より広げていく人材として、将来的にはマネージャーを目指しています」のような志望動機の方が響きやすいです。
3.アパレルの志望動機で伝えておくべき内容
アパレルの志望動機では、必ず以下の3つを伝えてください。
- アパレル業界で働きたい理由
- そのブランドや企業で働きたい理由
- 将来自分が挑戦したいこと
自分の想いや企業への貢献度を伝えるために、上記の内容が必要です。
以下に、それぞれが必要な理由について解説します。
1)アパレル業界で働きたい理由
アパレル業界で働きたいと思った理由を書きましょう。
アパレル業界は繁忙期や納期間近になると残業になったり、社外内の人と打ち合わせが発生するため、メンタル面や体力面でタフさを問われる業界です。
そのような厳しい面にも耐えられるほどの、働きたい明確な理由を伝える必要があります。
具体的には「アパレル業界を目指すきっかけとなった出来事」「自身の体験によるエピソード」が良いでしょう。
2)そのブランドや企業で働きたい理由
志望動機のメインともなる項目です。
多くのアパレルブランドや企業がある中で、その企業を選んだ理由を明確にして伝えてください。
想いや熱意が担当者に伝われば好印象を持ってもらえます。
「好き」だけでは伝わらないので、以下の項目を書いておくと良いです。
- そのブランドのどういった点が好きなのか
- 他のブランドとは違うそのブランドの魅力は何なのか
- そのブランドの服を着た時の自身の気持ちの変化
具体的なエピソードを交えると印象に残りやすくなります。
また、実店舗に訪れて感じた印象、企業理念、取り組みから感じた点も入れておくと好印象を与えられます。
3)将来自分が挑戦したいこと
入社後の未来の視点でアピールしていくことも重要です。
とくに以下の点を志望動機に記載しておくと良いでしょう。
- 今までの自分の経験や強み
- 時代の流れによる変化からの考え
上記を踏まえて記載していくことで、志望者の目指している方向性がブランドの求める人材と合っているかを確認できます。
採用担当側から見ても、入社後の具体的なイメージができるでしょう。
4.アパレル業界の志望動機3つのコツ
担当者の印象に残る志望動機の書き方にはコツがあります。
- 重要度が高いものから記載する
- エピソードを入れる
- 自分の言葉で伝える
アパレル業界に限った内容ではありませんが、上記を意識して志望動機を書くと、先方に伝わりやすい内容になります。
以下で、それぞれの重要性について解説します。
1)重要度が高いものから記載する
多忙な担当者の目に止まるには以下の2つが重要です。
- 読みやすさ
- 分かりやすさ
パッと見たときにわかりにくい内容では、どんなに良い内容だったとしても好印象を持たれません。
読みやすく、分かりやすい内容にするためには、以下の2つを意識しましょう。
- 重要度の高い項目の結論を記載
- 項目に対する具体的なな説明を記載
これらを意識するだけでも、読みやすい内容になります。
2)エピソードを入れる
そのブランドが好きという内容も大切ですが、それだけでは想いが伝わり切りません。
そのため、ブランドを好きになったエピソードを志望動機に記載しておくと良いでしょう。
ただし、エピソードを伝える場合にも、長文になると読みにくいので、できるだけ短文でわかりやすい内容を意識してください。
3)自分の言葉で伝える
志望動機は、自分の言葉で自由に書く意識をもちましょう。
あなたの独自性と想いを伝えるためであり、他の応募者との差別化を図る上で重要だからです。
真面目に記載しようとするあまりにありきたりな内容になってしまうと、採用担当者に響きません。
そのため、自分の言葉で率直に伝えることもときには重要です。
5.アパレル業界で採用担当が求める3つの要素
採用担当がどのような点を重視しているかについても理解しておきましょう。
以下の点を理解しておくことで、採用担当に刺さる志望動機を記載できます。
とくに重要なのは、以下の3つです。
- 勤務形態の都合
- 明るい応対ができるか
- 美意識がマッチするか
それぞれの重要性について、以下で解説します。
1)勤務形態の都合
どんなに意欲があって、雰囲気やコミュニケーション能力が優れていても勤務形態が合わなければ採用されません。
特に、アパレル販売職の場合はシフトに左右される仕事です。
そのため、以下4つを確認しておきましょう。
- 特定の曜日や時間帯の勤務なのか
- 土日を含んだ勤務なのか
- 期間限定なのか
- 時短OKなのか
いずれも求人情報から分かることなので、必ず確認しておいてください。
2)明るい応対ができるか
明るい印象はアパレル業にとって重要な要素です。
どんな対応でどんな表情で対応をするかはお店の印象に紐づきます。
そのため、面接でもにこやかな表情や聞き取りやすい声を意識しましょう。
3)ブランドイメージと合った美的感覚を持っているか
ブランドのイメージに合わせた服装も意識しておくべきです。
採用担当が求めているのは、オシャレなだけではなく、自社のブランドとマッチした人材です。
ですから、面接の際にも、そのブランドのイメージと合う服装を意識しましょう。
6.未経験でもアパレル職に採用されることはある?
未経験からのアパレル職への就職・転職は十分に可能です。
販売職は専門知識よりも接客スキルやファッションへの興味を重視する傾向があるためです。
特に「未経験者OK」と明記された求人は、経験がなくても応募できる良い機会です。
一方で、デザインや生産管理などの専門職は、未経験からの参入が難しいです。
「経験者優遇」の求人では、経験者が優先されるものの、未経験者にもチャンスはあります。
7.未経験でもアパレル職に採用されることはある?
買ったことのないアパレルブランドでも、十分な事前準備により説得力のある志望動機を書けます。
ブランドの理解と実際の店舗体験が、面接官に自身の熱意と適性を示す重要な要素となります。
具体的な方法として、以下を行ってください。
- ブランドの企業理念や商品のこだわりを調査
- 求める人材像を調査
- 店舗を訪問し、商品や接客、店舗の雰囲気を体験
面接では、具体的なエピソードや将来のビジョンを交えて志望理由を述べましょう。
これらの事前準備と対策ができていれば、買ったことのないアパレルブランドでも、十分に採用される可能性があります。
8.アパレル未経験者が使える志望動機の例文(正社員向け)
アパレル未経験者が使える志望動機の例文を2つ紹介します。
それぞれでポイントも解説するので、志望動機を記載する際の参考にしてください。
1)ブランドのファンをアピールした例文
学生の頃、貴社のブランドを雑誌で初めて拝見し、こんな素敵な洋服のブランドがあるのか!と衝撃を受け、それをきっかけに洋服を購入したのがきっかけでファンションへの興味が深まりました。
シンプルでスタイリッシュなデザインの中にさりげなくトレンドが取り入れられていて、どこか女性らしさを感じるデザインがとても好きで、貴社ブランドの洋服は着用するだけで幸せな気持ちにさせていただきます。
また、貴社の取り組みされているサスティナビリティーや取り組みやこだわったものづくりの姿勢にとても感銘を受けました。
アパレル業界での経験はありませんが、貴社ブランドへの想いは人一倍強く、コンセプトも視界しております。 今後は貴社ブランドの良さをより多くの方に知っていただき、購入していただけるようお客様の気持ちを大切にしながらハートフルな接客をして参ります。
ポイント
上記の例文では、単位「好き」「ファン」であるということだけでなく、具体的にどのような点が良いのかを伝え、ブランドへの想いを伝えています。
また、ブランドへの理解も深く、どのようなデザインが好きでどのような気持ちになるかまで伝えられています。
2)他業種での営業経験をアピールする例文
学生時代から貴社のブランドが好きで度々利用しておりますが、購入する度にスタッフの方の素敵な笑顔と心地よい対応に感動いたします。
また、貴社の取り組みされている素材にこだわったものづくりや作り手にも配慮した生産背景にとても感銘を受けました。
アパレル業界での経験はございませんが、メーカーの営業職を3年やってきて、年○○億の実績があり東南アジアへのビジネス拡大も担当してきました。
昔からファッションが好きでいつかアパレル業界で働きたい。という想いがあったため、アパレル業界への転身を決意しました。 自身の強みを活かしながら、大好きな貴社のブランドの魅力をより多くの方にお伝えできるように貢献して参ります。
ポイント
上記の例文では、具体的にどんな実績があって、それをアパレル業界にどのように転用していくのかを伝えています。
また、企業の取り組みについても触れながら、自分のこれまでの経験との重なりを伝えています。
9.アパレル経験者が使える志望動機の例文(正社員向け)
経験者の場合は、即戦力やキャリアイメージを伝えましょう。
未経験者とは異なり、フレッシュなイメージだけでは魅力に欠けます。
以下で2つの例文を紹介するので、参考にしてください。
1)即戦力をアピールする例文
◯年前に貴社ブランドデビューした当時に世界観やコンセプトに引かれて購入したのがきっかけで貴社に強い関心を抱くようになりました。
着心地と品質にこだわりながら美しいシルエットになるよう考え抜かれたデザインは、完成度が高く、非常に魅力的です。
私は、5年間アパレルデザイナーとして企画にに携わっており、◯◯ブランドでは初回1型1万枚で追加オーダーにも繋がる企画提案を多数して参りました。貴社へ入社後は、これまでのスキルと経験を活かし、すぐに貢献できると確信しております。
また、入社後は貴社ブランドの魅力を活かした企画提案をし、多くの方に喜んでいただけるブランドにするための貢献をして参ります。
ポイント
具体的に数字を引用したり、デザインに触れることで、経験者ならではの知識をアピールしています。
過去の実績も踏まえ、どのように貢献できるかが伝わりやすい例文となっています。
2)キャリアパスを書いて意欲をアピールする例文
私は、アパレル業界で生産管理として5年間の経験があります。前職では、主に生産計画の立案、原価管理、品質管理などの業務を担当していました。また、中国の工場との交渉や、生産ラインの改善プロジェクトにも携わりました。
これらの経験を通じて、アパレル生産の全行程を理解し、生産効率の向上や品質管理の強化、生産背景開拓など、生産管理に必要なスキルと知識を身につけました。
また、ビジネス会話程度の中国語ができるため、中国の工場との交渉もスムーズに行えるかと思います。 貴社はアパレル業界で高い知名度と実績を誇る企業であり、入社後は、自分のスキルと知識を活かして、貴社の更なる成長に貢献したいと考えています。
ポイント
前職での経験を具体的に伝え、自分の強みを活かしながらどのように貢献できるかを伝えています。
若干の専門用語を交えることで、知識の度合いもアピール。
さらに、語学力などの別の視点のスキルを伝えることで、今後の成長をイメージさせられます。
10.新卒が使える志望動機の例文(正社員向け)
新卒の場合は、これからの成長を伝える志望動機が良いでしょう。
基本的には未経験者と近いイメージです。
以下で例文を紹介しますので、参考にしてください。
1)成長したい気持ちを伝える例文
貴社を志望する理由は、貴社の展開に強く興味をもったためです。
〇年で海外にも拡大していると知り、非常に魅力的だと感じました。
私自身、貴社のブランドは学生の頃から身に着けており、好きなブランドでもあります。
このブランドを世界に広げるための貢献ができるのであれば、どんなことでも積極的に挑戦したいと考えています。
また、貴社は若手への成長機会が多分にあると伺っており、私にとっても大きなやりがいです。
貴社で働くことで、自己成長と貴社への貢献の両方を実現できると考えております。
ポイント
新卒の場合は、若いからこその積極的な挑戦意欲を伝えることが重要です。
上記の例文では、挑戦したい姿勢やブランドに強い興味をもっていることが伝わります。
また、単に希望だけではなく、何を実現するかまでを記載することで、具体性が
増します。
11.アパレル業界の志望動機で注意すべき点
アパレル業界の志望動機で以下の2つには注意してください。
- 過剰なファンアピール
- トレンドワードの多用
バランス次第では好印象を与えられますが、やり過ぎはマイナスイメージを与えてしまいます。
それぞれの注意点について、より具体的に解説します。
1)過剰なファンアピール
志望動機では、ブランドへの単なる好意や憧れを強調するのではなく、会社への貢献可能性を示してください。
企業は熱心なファンではなく、組織に価値をもたらす人材を求めているからです。
例えば、「このブランドが大好きです」と言うだけでなく、「私のマーケティングスキルを活かして、ブランドの認知度向上に貢献したい」というように、具体的な貢献案を提示します。
ブランドへの愛着は基本ですが、それをどのように仕事に活かせるかを説明することが重要です。
2)トレンドワードの多用
トレンドの理解は重要ですが、トレンドワードを安易に多用することは避けるべきです。
例えば、「サステナビリティ」というトレンドワードを使う場合、単に「サステナブルな商品開発に興味があります」と言うのではなく、「私の環境学の知識を活かし、リサイクル素材を用いた新ライン開発に貢献したい」というように、具体的な提案と自身のスキルを結びつけることが効果的です。
12.アパレル業界の志望動機のNG例
アパレル業界の志望動機を記載するにあたり、以下のような内容になっていないかを確認してください。
- 当たり障りのない内容
- 自分の希望ばかりを記載している
上記のような内容は、マイナス評価になってしまいます。
それぞれがNGな理由について、以下で解説します。
1)当たり障りのない内容
志望動機は具体性と個性を持つべきです。
一般的で曖昧な内容は効果的ではありません。
企業はあなたの独自の価値と、その企業への特別な興味を知りたいのです。
そのため、参考になるものはあくまで参考としながら、独自の内容を考えてください。
2)自分の希望ばかりを記載している
志望動機では、自分の希望ばかりでなく、企業への貢献可能性を示してください。
企業は自社の成長に寄与できる人材を求めています。
そのため、待遇面での魅力は適切な志望理由とはなりません。
例えば、「給与が良いから」や「成長できそう」という理由では自身の利益だけを追求している形になってしまいます。
企業にどのような価値をもたらせるかを具体的に説明することが重要です。
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