投稿日:2020年4月14日 | 最終更新日:2024年1月10日
OEMは製造メーカーが依頼を受けた会社のブランド商品を代わりに製造することです。
OEMでは、企画提案やサンプルチェックなどは依頼した会社が行い、製造は依頼された会社が行います。自社生産を行わないことにより、コスト削減や生産は専門の会社が行い生産が追い付かなくなる状況を避けるために行われます。
Table of Contents
ODMとの違い
ODMは依頼された側が、製品の企画からサンプルが出来上がるまでの工程を担当します。
またこちらだと依頼する側がデザイナーを雇う必要がないため、大幅にコスト削減が出来ます。
アパレル以外にもこのOEM/ODMを大きく取り入れています。
例えば、車や携帯電話、化粧品などの製造です。
わかりやすい例であげるとアップル社ではiPhoneやiPadの商品を製造してはいません。
製造しているのは台湾に本社を置くフォックスコンなど海外の製造企業や工場になります。
このようにアパレル企業以外でもOEM/ODMを採用している企業がたくさんあります。
OEMのメリット
- ブランド力の向上
- 工場も持たなくても製造が可能
- 製造設備、生産管理の削減により、コスト削減
- 新商品の企画に専念できる
などが挙げられます。
工場設備や生産管理を省けるため、大幅なコスト削減が見込め、
時間に余裕が出来、新商品の開発等に時間が使えます。
OEMのデメリット
- 生産部分の収益が得られない
- 自社の企画力や技術力が育たない
- 依頼する企業が競合相手になる場合がある
生産することを他社に頼るため、工場から得られる利益は当然得られなくなります。
また企画することも他社に依頼するため、企画する力は弱くなります。
また依頼する側が技術面で支援することもあるため、将来的には依頼した会社がライバルになる可能性もあり得ます。
以上OEM/ODMについてまとめました。
今後もアパレル業界に留まらずこの流れは広まっていくことが見込まれるので、商品を買う際に意識してみると、面白いかもしれません。