投稿日:2018年10月24日 | 最終更新日:2024年1月10日
メンズデザイナーとレディースデザイナーで基本的なデザイナーの仕事は変わりありません。
しかし、デザインや企画を考える視点が少し異なると思います。
そのメンズデザイナーとレディースデザイナーの違いについてお答えします。
Table of Contents
◎ メンズデザイナーとレディースデザイナーとでどのような点が違うと思いますか?
先ず、メンズとレディースとではアイテム数が異なります。
レディース⇒トップス、ワンピース、スカート、パンツ、アウター・・・など
メンズ⇒トップス、パンツ、アウター・・・など
ざっと見てもアイテムの種類はレディースが多く、テイストも多岐に渡ります。
それに対して、メンズの場合はアイテムの種類はさることながら、テイストについてもレディースほどのバリエーションはありません。
レディースの方が視野が広つ事が必要と言えるでしょう。
◎テイストやアイテムのバリエーションの他に違う部分はありますか?
レディースは、フリルやギャザー、パフ袖など、ぱっと見のデザイン面やディテールのバリエーションが多く、トレンドを重視するためトレンドのチェックは欠かせません。
2週間に1度くらいはターゲットブランドへのリサーチも必要でしょう。
その反面、メンズは表面的なデザインバリエーションやディテールについてはレディース程のバリエーションがありません。
しかし、メンズの場合はぱっと見のデザインバリエーションがないため、その分見えないところや細部へのこだわりが見られるデザインが多くあります。
- ちょっとしたデザイン面や見る人が見たら分かる仕様
- 加工方法
- 昔流行った人気のディテールのリバイバル
などです。
メンズの場合はトレンドも重要ですが、より細部に対するデザインのリサーチをしたり、昔のデザインを研究したりすることでどのようなこなしがあるのかのバリエーションを収集していくことが重要に感じます。
◎素材に対する考え方の違いはありますか?
素材に対しても、デザインやアイテムのバリエーションと同様、レディースの方が素材のバリエーションが多く、特にヤングカジュアルファッションにおいては特に柄や色などの見た目の印象が重視される傾向にあるでしょう。
また、その上でアイテムのイメージに合った素材感(落ち感?ハリ感?きれいめ?カジュアル見え?など)に対する素材の選定が必要となります。
メンズについては、素材のバリエーションもレディースに対して使用する素材のバリエーションは少ないでしょう。
しかし、デザイン面がシンプルであるからこそ素材に対しても
- 番手や打ち込み
- 目付け
- 混率
- 〇〇で使った素材
- 機能
などの点にレディース以上にこだわりを持っていたり、うんちくのある素材を使用していたり、細部の知識を持っている方が多いと感じます。
レディースでも最近はメンズライクやユニセックスなアイテムもあるので、そのようなメンズのディテールや素材を使用していく傾向が見られます。
◎トレンドのサイクルついてはどうですか?
先のテーマでもお話をしましたが、レディースの方がアイテムバリエーションが多いため 、 1シーズンのアイテム数もメンズに対して必然的に数が多くなります。
トレンドの移り変わりも早く、大体2週間に1度くらいで店頭のイメージは変わります。
また、最近ではインスタなどですぐに情報の共有や収集が出来るため、レディースのトレンドのサイクルはSNSの出現により更に加速しているのが現状です。
メンズもレディースと同じく2週間ほどで新作が入荷しますが、全体的なアイテムの展開数がレディースよりも少ないためそれほどの変化はありません。